このほど、白花蛇草水という飲料が突然人気になっている。外國(guó)人がこの飲料にトライするライブ動(dòng)畫は延べ6千萬回のクリックを越え、中國(guó)の検索サイト「百度」での検索率は前年同期比で300％以上も伸びている。しかしこの飲料の人気のヒミツはその「まずさ」で、「汗がしみ込んだゴザ」のような味がする。

　この飲料はいったいどれくらいまずいのか？「最もまずい飲料トップ5」というタイトルの書き込みで、白花蛇草水は最もまずい飲料1位と評(píng)されており、あるネットユーザーはこの飲料の味について、「瓶のふたを開けると、新鮮なゴザの香りに包まれる。一口飲むと、あれ？汗がしみ込んだゴザを夏の太陽に3日間曬したような水に海水を混ぜた味」と詳細(xì)に解説している。また他のネットユーザーは、「臭い足の匂いがしみ込んだゴザのにおい」、「赤ちゃんの濕ったおしめ」と稱している。これらの評(píng)価は肯定的なものではないが、この飲料に大きな関心を集めた。この飲料にトライした外國(guó)人のライブ映像は1日で延べ6千萬以上のクリック數(shù)にも達(dá)し、微博（ウェイボー）でも多くのスターがネットで人気を博している「白花蛇草水にトライするライブ動(dòng)畫」でクリック回?cái)?shù)を稼いでいる。

この「史上最低のまずさ」を誇るこの飲料はネットで出回る動(dòng)畫ほど大げさなものではないことが取材で分かった。実のところこの飲料はアルカリ飲料の一種で、成分リストではミネラルウォーターに白花蛇舌草、重炭酸ナトリウム、二酸化炭素、塩化カリウムの成分が含まれているが、ネットで出回っている動(dòng)畫ほど飲みにくい訳ではない。

　興味深いのが、購(gòu)入した飲料がさほどまずくなくて消費(fèi)者の期待に合わなかったため、マイナス評(píng)価を受ける淘寶(タオパオ）の販売業(yè)者もあるほどだ。淘寶で白花蛇草水の販売量が2萬ケースを越えた業(yè)者の店舗において、2ページもの長(zhǎng)さにわたるマイナス評(píng)価のうち、13人の消費(fèi)者が「言われているほどまずくないために失望した」と感じている。

これに対し、中國(guó)食品飲料業(yè)界の朱丹蓬研究員は、「現(xiàn)在、中國(guó)の飲料消費(fèi)構(gòu)造と販売構(gòu)造は共に大きな変化を遂げている。消費(fèi)者は段々と個(gè)性を持ち、個(gè)人のニーズと嗜好を重視している。ありふれた飲料には関心を示さない代わりにこれらのような注目されていない飲料に夢(mèng)中になる。白花蛇草水の人気爆発現(xiàn)象から見てとれるのは、飲料業(yè)界の発展と変化に伴い、注目されていないが美味しく、一味違う特性と特殊な効果を備えた一部の飲料がゆっくりと消費(fèi)の前に現(xiàn)れている。これも消費(fèi)構(gòu)造の変化であり、人々の健康嗜好の現(xiàn)れである」と話す。

「人民網(wǎng)日本語版」2016年6月22日