
中國(guó)人の旅行消費(fèi)が観光からレジャーへ、名所舊跡から農(nóng)村へと徐々に移り変わるのにともない、都市で生まれたカフェが農(nóng)村に進(jìn)出するケースがますます増えている。
フードデリバリーサービス「美団」、ソーシャルコマースプラットフォーム「小紅書」、ショート動(dòng)畫共有アプリ「抖音(中國(guó)版TikTok)」のデータがこの動(dòng)きを十分に裏付けている。美団のグルメ部門が発表した「中國(guó)ドリップコーヒー商品類発展報(bào)告2022」によると、三線都市ではコーヒー注文量が前年の3倍近くに増加し、四線?五線都市では前年比で250%以上増加した。小紅書の「農(nóng)村コーヒー」関連の文章は3萬篇を超え、抖音では「#農(nóng)村コーヒー#」のハッシュタグがついた動(dòng)畫の再生回?cái)?shù)が896萬回を超えた。
浙江省湖州市安吉県では、「1人あたりのカフェ店數(shù)」がなんと上海を抜いた。安吉県紅廟村の「ディープブルー計(jì)畫」におけるディープブルーカフェは鉱山跡にあり、真っ青な湖の水にごつごつした巖石がそびえ、ネットユーザーの間では「リトルアイスランド」と呼ばれている。
23年の春節(jié)(舊正月)期間中の25日に、同カフェは1日の売り上げが3000杯を超え、注文量が全國(guó)一になった。それに対し、北京市三里屯のカフェは500杯に過ぎなかった。
農(nóng)村カフェの売り上げがこれほど伸びたのはなぜか。素晴らしい寫真を撮れるというのがその理由だ。これほど単純な理由で、安吉周辺エリアの若者はもとより、さらに遠(yuǎn)方の若者まで、68元(1元は約19.9円)の入店チケット(ドリンク1杯つき)を購(gòu)入してでもこのカフェに行きたいとしている。
安吉にはディープブルーカフェと同じように「素晴らしい寫真」が撮れるカフェがたくさんある。安吉のカフェ事情からはっきりとわかるのは、農(nóng)村カフェが提供するのはさまざまな感覚を刺激する多層的な體験であり、これ自體が農(nóng)村カフェを都市のカフェと差別化する獨(dú)特の価値でもあるということだ。農(nóng)村カフェにはムードを作り、風(fēng)景を商品として提供し、社交を増進(jìn)するといった特徴があり、「コーヒーを飲み慣れた都市の人々」を引き寄せる力がある。
安吉の農(nóng)村カフェは、アメリカンコーヒーだけでなく中國(guó)の「安吉白茶」も飲むことができ、中國(guó)文化と溶け合ってイノベーションを起こし、カフェを利用して伝統(tǒng)文化の現(xiàn)代的な表現(xiàn)を?qū)g現(xiàn)した?!弗榨В工限r(nóng)村との文化的なぶつかり合いの過程で、「コーヒー+家族旅行」、「コーヒー+民泊」、「コーヒー+撮影」といったミックスマッチの消費(fèi)シーンに広がり、都市の「映え重視経済」、「家族経済」、「ペット経済」、「ライブ配信経済」といった新業(yè)態(tài)の農(nóng)村進(jìn)出のタイミングにぴたりと合致した。同時(shí)に、農(nóng)村のコーヒーは物質(zhì)的?精神的に農(nóng)村と若者を結(jié)ぶ橋渡し役と紐帯の役割を徐々に擔(dān)うようになり、農(nóng)村が環(huán)境の改善、ハードウェアの向上、収入の増加を通じて絶えず振興を図ることを後押ししている。(編集KS)
「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2023年5月29日