その昔から現(xiàn)在に至るまで、ライチは実に多くの人々に愛されてきたフルーツだ。唐代においては、玄宗皇帝が寵姫である楊貴妃に、彼女の大好物だったライチを新鮮な狀態(tài)で屆けさせるため、早馬で嶺南（現(xiàn)在の広東省と広西壯（チワン)族自治區(qū)）から長(zhǎng)安（現(xiàn)在の西安）まで晝も夜も休まず11日間かけて運(yùn)ばせたと伝えられているほどだ。そんな約2000キロ離れた2ヶ所の土地を、現(xiàn)在では高速鉄道がわずか10時(shí)間で結(jié)び、鮮度の高いライチを當(dāng)日のうちに屆けることができるようになっている。

「ライチの里」が繁忙期に

世界最大規(guī)模を誇るライチの生産拠點(diǎn)である広東省茂名市は、中國(guó)最古のライチ栽培の中心地の一つ。世界で生産されているライチ5個(gè)のうち1個(gè)は同地のものと言われているほどだ。茂名はライチの栽培面積が最大で、生産量が多く、産業(yè)の基礎(chǔ)がしっかりしているほか、生産されるライチの品質(zhì)が非常に高いことでも國(guó)內(nèi)外で広く知られている。

今月20日、中國(guó)國(guó)際熱帯作物産業(yè)カンファレンス及び第7回中國(guó)ライチ?リュウガン産業(yè)カンファレンスが茂名市で開幕。茂名駅は多くの旅客で賑わった。嶺南エリアのフルーツを入れた発泡スチロールの箱やギフトボックス、ビニール袋を手にした旅客の姿をたくさん目にすることができた。

しかし一番楽しいのは、なんと言ってもライチ狩りだろう。毎年、ライチの旬の時(shí)期になると、列車に乗って茂名に旅行に來る観光客や商談のために來るビジネス客などが増え、茂名駅の利用者は6－7月ごろまで約30％増える。

茂名駅の陳桓駅長(zhǎng)は、「十分な乗車チケットを確保し、輸送能力を強(qiáng)化し、セキュリティチェックポイントを増?jiān)O(shè)し、旅客が速やかに改札を通過できるように対応している。セキュリティチェックポイントには、ライチを持って帰る旅客が利用できるように透明テープなども用意している」と説明する。

また、鉄道當(dāng)局は貨物列車や観光列車を増発し、中國(guó)全土にライチを輸送できるようバックアップしている。茂名のライチの産業(yè)チェーンの生産高は100億元(1元は約19.8円)以上に達(dá)しており、産業(yè)の振興で、農(nóng)民の生活が豊かになり、美しく、幸福に満ちた農(nóng)村の風(fēng)景が広がるようになっている。（編集KN）

「人民網(wǎng)日本語版」2023年5月30日