新疆維吾爾（ウイグル）自治區(qū)では近頃、サーモンやティラピア、バナメイエビなどの水産品が相次いで「豊漁」になり、中國國內(nèi)の市場はもとより、ロシアやシンガポールなど海外へも売られているという。

ここ數(shù)日、同自治區(qū)喀什（カシュガル）地區(qū)の麥蓋提（マルキト）県にある養(yǎng)殖拠點(diǎn)で育てられたザリガニが続々と市場に出回り、水産品市場の「新たな人気商品」になっている。

寫真提供?麥蓋提県融媒體センター

ここで養(yǎng)殖されているのはオーストラリア原産のレッドクロウ?クレイフィッシュという食用ザリガニで、個體のサイズが大きく、1匹の重さは大體100-200グラムになる。ここ數(shù)年の間に山東省を介して同県が導(dǎo)入し、テスト養(yǎng)殖を行い、種苗の人工繁殖に成功。その後、水産品の養(yǎng)殖経験がある同県のレッドクロウ?クレイフィッシュ試験養(yǎng)殖拠點(diǎn)責(zé)任者の呉志友さんは、レッドクロウ?クレイフィッシュのテスト養(yǎng)殖を本格的にスタートした。

6月に種苗を放流し、精密な管理を行い、科學(xué)的に餌を與えた結(jié)果、高品質(zhì)の食用ザリガニに成長し、今では市場の人気商品となった。

新疆はユーラシア大陸の內(nèi)陸部に位置し、「海から最も遠(yuǎn)い場所」とされるが、伊犂（イリ）地區(qū)の尼勒克（ニルカ）県は実は冷水魚の養(yǎng)殖に最適な場所だ。伊犂地區(qū)の3大冷涼エリアの1つである同県は、基本的に酷暑にならず、天山山脈に沿って流れる喀什川には氷河の雪解け水が流れ、水深6メートル以上の場所は水溫が年間を通じて10度以下で、冷水魚の成長に非常に適した自然の條件が備わっている。

2014年、同県が冷水魚類の成長に最適であることから、新疆天蘊(yùn)有機(jī)農(nóng)業(yè)有限公司が投資してサーモン繁殖拠點(diǎn)を建設(shè)した。22年11月1日、デンマークからはるばるやって來たサーモンの卵160萬粒が同県に到著し、同公司の繁殖センターで孵化した。24年末には3000トン前後のサーモンを出荷できるようになる見込みで、同県の冷水魚の付加価値を高めるものと期待されている。

デンマークから購入したサーモンの卵（資料寫真）

冷水魚だけでなく、新疆各地で資源をうまく利用した養(yǎng)殖拠點(diǎn)作りが行われ、ティラピアやバナメイエビ、クルマエビ、ノコギリガザミ、スズキ、ハタなどが養(yǎng)殖されている。

「土地がやせて荒涼としている」という印象をもたれるゴビ砂漠だが、今では新鮮なおいしい水産品を生み出す養(yǎng)殖拠點(diǎn)となっている。（編集KS）

「人民網(wǎng)日本語版」2023年9月5日