ダブル11（11月11日のネット通販イベント）を間近に控え、淘寶（タオバオ）では、見るだけで手は出ないが、一般の人が好んで話題にする「最強の國産品」が売り出された。即決価格は999999元（1元は約20.7円）だ。

「國資小新」淘寶店のスクリーンショット

國務院國有資産監(jiān)督管理委員會報道センター傘下の「國資小新」淘寶店は、16種類の國の代表的な製品を売り出した。世界最大直徑の垂直掘削機、世界最大トン級の橋形クレーン、「移動式原子力モバイルバッテリー」と呼ばれる世界初のモジュール化された陸上小型原子爐「玲瓏1號」、中國初の商用?再構(gòu)築可能な5G対応のRFIC（無線周波數(shù)集積回路）チップ「破風8676」、世界初の1萬2000m超深井自動掘削機、世界最大直徑の立坑掘進機「夢想號」などが並んでいる。この16製品のうちの9製品は「中國初」、「世界初」とうたわれ、4製品は「中國最大」、「世界最大」の稱號を與えられている。

世界初のモジュール化された陸上小型原子爐「玲瓏1號」

こうした「最強の國産品」は一般向けに販売されることはないが、買い物かごに入れることはできる。1日に13萬人あまりが買い物かごに入れており、中でも「移動式原子力モバイルバッテリー」の「玲瓏1號」の人気が最も高く、4萬6000人がかごに入れたという。ネットユーザーからは、「このモバイルバッテリーがあれば、スマートフォンの充電の心配は根本的に解決される」という聲が上がっている。スマホの充電に使ってみたいというコメントに対し、「『玲瓏1號』の1日の発電量でスマホ20萬年分の消費電力に相當する」というツッコミも入った。実際には、「原子力モバイルバッテリー」は単なる愛稱で、日常的にモバイルバッテリーとして使えるわけではなく、実際には小型のモジュール化された原子爐で、発電出力は12萬5000kW、完成すれば発電量は毎年10億kWhに達し、52萬6000世帯の生活に必要な電力をまかなえる。1世帯3人として計算すると、100萬人以上の電力ニーズを満たせるものだ。

中國陸軍の多用途ヘリコプター「直-20」

「國資小新」淘寶店で売り出された國の代表的な製品16種類は、中國製造業(yè)が世界一であることの縮図であり、証明だ。中國の製造業(yè)の付加価値は2010年に初めて米國を抜き、22年には世界に占める割合が30％に迫った。この間、世界一の製造業(yè)大國の地位をキープし続けた。宇宙船「神舟」が宇宙へ飛び、有人潛水艇「蛟竜」が海へ潛り、高速鉄道が駆け巡り、北斗衛(wèi)星が測位システムを構(gòu)築する……先端設備から精密機器まで、重要プロジェクトから基礎材料まで、數(shù)多くの重要で象徴的なイノベーション成果は、中國の製造業(yè)が絶えず高みへ向かうよう後押ししている。（編集KS）

「人民網(wǎng)日本語版」2023年11月8日