重慶市渝北區(qū)禮嘉でこのほど、かつて重慶で市民の足として活躍していたケーブルカーを再現(xiàn)した「タイムスリップ?ケーブルカー」が運行を開始した。大勢の市民が現(xiàn)地を訪れ、重慶っ子たちの想い出が詰まったケーブルカーに乗り、楽しかった子供時代にタイムスリップしたかのようなひと時を楽しんでいた。

重慶禮嘉「タイムスリップ?ケーブルカー」は、全車両に単線ターンアウト交差設(shè)計が採用されており、全長約550メートル、速度は毎秒2.4メートル、片道走行時間は約4分。傾斜地を走行し、高低差は120メートルに達する。

ケーブルカーは重慶っ子にとって忘れられない記憶の一部であり、かつては重慶という都市の「名刺」的な存在だった。ケーブルカーは、山に囲まれ起伏が多いため「山城」と呼ばれる重慶の市民に外出時の便宜をもたらし、重慶という都市の発展を見つめてきた。その後、都市の急速な発展にともない、バスやタクシー、鉄道などの交通機関が充実していき、旅客輸送ケーブルカーは次第に歴史の舞臺から姿を消していった。

「人民網(wǎng)日本語版」2023年11月23日