中國(guó)の語(yǔ)言文學(xué)雑誌「咬文嚼字」編集部が、読者からの応募、ネットユーザーによる投票、専門家とメディアによる選出を経て、毎年選出しているその年の「流行語(yǔ)トップ10」。今年も12月4日に上海で「2023年流行語(yǔ)トップ10」が発表された。ここではその中から一部をピックアップし、「イラストで知ろう！イマドキ中國(guó)」のキャラたちが流行語(yǔ)にまつわるアレコレを5回シリーズで紹介する。人民網(wǎng)が伝えた。

1回目は「村超（村サッカーリーグ）」。これを見(jiàn)て、「え？村BAじゃなく？」と思った方はなかなかの中國(guó)通。2022年に話題を集めた貴州省黔東南苗（ミャオ）族侗（トン）族自治州の臺(tái)江県臺(tái)盤村で開(kāi)催されている「村BA」とは中國(guó)男子バスケットボールプロリーグ（CBA）にかけて名付けられた農(nóng)村バスケットボールリーグ。今年は全國(guó)規(guī)模で予選が行われる盛り上がりを見(jiàn)せている。

では「村超」とは？となるのは當(dāng)然で、こちらは同じ貴州省黔東南苗族侗族自治州の榕江県で開(kāi)催されており、中國(guó)サッカー協(xié)會(huì)スーパーリーグ（CSL）にかけて名付けられた。ならばなぜ「村SL」ではなく、「村超」なのか？それは略稱の知名度に関係しているからだろう。

話は前後してしまうが、まず頭についている「村」に関しては、農(nóng)村で開(kāi)催されているからという理由は當(dāng)然として、もう1つには中國(guó)語(yǔ)の「村」のピンインが「Cūn」であるため、それがちょうどそれぞれのスポーツ団體名稱の頭についている「中國(guó)（Chinese）」の頭文字である「C」にかけているのだ。

ただ、「村BA」に関しても、どちらかというと、「CBA」からというよりは、より知名度の高い「NBA（全米バスケットボール?yún)f(xié)會(huì)）」から連想されたのではないかとみられている。一方のサッカーに関しては、中國(guó)語(yǔ)において、UEFAスーパーカップとイングランドプレミアリーグの略稱がそれぞれ「歐超」と「英超」であることから、「村サッカーリーグ」も「村超」という名稱になったのだろう。

さらに村バレーボールの「村排」に至っては、バレーボールの中國(guó)語(yǔ)「排球」と「村」をつなげただけ、という具合にネーミングも捻りが無(wú)くなっている。

とはいえ、それぞれの盛り上がりはすごい。いずれも観戦チケットはタダで、席は早い者勝ち。試合の合間には少數(shù)民族のダンスなどが披露され、會(huì)場(chǎng)周辺には屋臺(tái)が並ぶ。となれば、ほとんどお祭りに近い。元々は少數(shù)民族の伝統(tǒng)的な祝日に行われていた行事の1つだったのだが、ネットでのライブ配信などで、地元の人々だけでなく、中國(guó)全土に知られるようになり、現(xiàn)在では他の地域からわざわざこの熱気を味わいたいと集まる人々で更なる賑わいを見(jiàn)せ、それが農(nóng)村に経済的効果ももたらしている。

日本でも村おこしや町おこしとして祭りやイベントをやっているが、1試合當(dāng)たりの観客數(shù)は最高で6萬(wàn)人以上、インターネット上の視聴回?cái)?shù)は延べ480億回以上というデータを見(jiàn)ると、その規(guī)模の半端なさをうかがい知ることができるだろう（文?イラスト?玄番登史江）。

イラストで知ろう！イマドキ中國(guó)

人民網(wǎng)ではもっと身近なスタイルで今どきの中國(guó)を読者の皆さんに知ってもらうため、「つるにはまるまるむし爺さん」と「へのへのもへ郎」、「へめへめくつ美」の3人が流行語(yǔ)やカルチャー、時(shí)事問(wèn)題など幅広いジャンルにおける「イマドキ」を紹介。中國(guó)ってこんな國(guó)なんだ！と興味を抱き、理解を深めるきっかけにしてみてください。

「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2023年12月11日