2023年には香港國際空港の旅客輸送量が延べ3950萬人に達(dá)し、広州白雲(yún)國際空港は延べ6300萬人以上、深セン寶安國際空港は延べ5273萬人、珠海金灣空港は延べ1145萬7000人、澳門（マカオ）國際空港は延べ515萬人を達(dá)成した。データを見ると、広東省、香港特別行政區(qū)、澳門特別行政區(qū)の3エリアの空港の旅客輸送量は累計延べ約1億8000萬人に達(dá)し、貨物定期便の運航便數(shù)、貨物郵便処理能力などの各種業(yè)務(wù)指標(biāo)がいずれも全面的に回復(fù)したことがわかる。

粵港澳大灣區(qū)（広州、仏山、肇慶、深セン、東莞、恵州、珠海、中山、江門の9市と香港、澳門＜マカオ＞両特別行政區(qū)によって構(gòu)成される都市クラスター）の一體化発展が絶えずスピードアップし、「航空路線上の大灣區(qū)」が世界につながるようになり、これにともなって大灣區(qū)では世界レベルの空港クラスターが加速度的に形成されている。

広州白雲(yún)國際空港を利用する旅客。（寫真提供は中國民航報）

昨年末、香港特區(qū)、珠海、澳門特區(qū)を結(jié)ぶ港珠澳大橋を経由して香港國際空港から海外へ向かうルートに関する「経珠港飛」政策が実施され、大陸部から同大橋を経由して香港國際空港に行く旅客は、香港の出入境手続きが不要になり、陸路で空港へ直接行けるようになった。業(yè)界関係者の分析によると、このプロジェクトではサービス対象となる旅客が年間延べ50萬人に達(dá)することを見込んでいるという。香港空港管理局の張李佳蕙チーフ運営ディレクターは、「『経珠港飛』は旅客に世界への移動?交通でより多くの選択肢を提供するだけでなく、エリアを貫通し結(jié)び付ける港珠澳大橋の役割を十分に発揮させるものでもある」との見方を示した。

物流輸送の面では、香港特區(qū)は國際輸送センターという優(yōu)位性を活かして、大灣區(qū)內(nèi)の各都市との間で貨物の移動の新しいメカニズムを構(gòu)築した。23年4月には「東莞-香港國際空港センター」が稼働し、これまでに大灣區(qū)の対外貿(mào)易企業(yè)300社以上にサービスを提供し、関連の物品輸出入額は17億元（1元は約20.6円）を突破した。

深セン市交通運輸局の関係責(zé)任者は、「粵港澳大灣區(qū)の空港クラスターは差別化した発展、競爭協(xié)力、ポジティブな相互作用の原則に基づいて、これから空と陸の全方位的な一體化協(xié)同をさらに強化し、世界レベルの空港クラスターと都市クラスターの連攜発展をよりよく実現(xiàn)する」と述べた。

発達(dá)した航空輸送能力と臨空経済は、世界レベルのベイエリアに共通の中核的な成長の極の1つだ?，F(xiàn)在、大灣區(qū)には輸送を擔(dān)う空港が7ヶ所、滑走路が11本あり、香港國際空港、広州白雲(yún)國際空港、深セン寶安國際空港の3つの國際航空ハブ、澳門國際空港と珠海金灣空港の2つの幹線空港、仏山沙堤空港と恵州平潭空港の2つの支線空港が含まれる。國際航空運送協(xié)會（IATA）の予測では、30年までに大灣區(qū)の旅客輸送ニーズは延べ3億8700萬人、貨物輸送ニーズは2000萬トンに達(dá)するという。しかし現(xiàn)在の大灣區(qū)の空港クラスターの主要ターミナル空港は、運営が飽和狀態(tài)に達(dá)したかまもなく達(dá)する狀況にある。

2023年6月10日、香港國際空港第3滑走路付屬工事の施工現(xiàn)場では、作業(yè)が次々に進められ、活気あふれる様子が見られた。（撮影?劉吉利/人民図片）

大灣區(qū)の一層緊密になる人員往來や物流往來などに便宜を提供するため、大灣區(qū)內(nèi)の複數(shù)の空港が拡張工事を進め、事業(yè)展開を加速させており、今後數(shù)年間で飛躍的な発展を遂げることが予想される。

香港國際空港では、3滑走路システムのプロジェクトが今年運営をスタートする予定で、將來的には年間延べ1億2000萬人の旅客処理能力、年間1000萬トンの貨物輸送能力との目標(biāo)を達(dá)成するとみられる。広州白雲(yún)國際空港では第三期拡張工事が進行中で、25年の完成後は、ターミナルの容量が旅客処理能力は延べ1億4000萬人、貨物郵便処理能力は600萬トンに達(dá)する見込みだ。深セン寶安國際空港では、3滑走路拡張工事が加速度的に進められている。26年の年間の旅客処理能力は延べ8000萬人、貨物処理能力は260萬トンに達(dá)する見込みだ。

データを見ると、35年までに大灣區(qū)では輸送を擔(dān)う空港が7ヶ所で滑走路が17本になり、旅客処理能力は延べ4億2000萬人、貨物処理能力が2000萬トンを超えて、世界をリードし、高い質(zhì)で発展する世界レベルの空港クラスターが構(gòu)築される見込みだ。香港中文大學(xué)航空政策研究センターの羅祥國シニア顧問は、「將來、大灣區(qū)內(nèi)の航空旅客?貨物輸送ニーズはますます大きくなる一方で、みんなが優(yōu)位性を発揮して差別化した発展を遂げ、ポジティブな相互作用を生み出し、互いの利益になるだろう」と予想した。

香港特區(qū)は地理的位置の持つ優(yōu)位性が明らかで、4時間のフライトでアジア太平洋地域の主要都市に行くことができ、5時間のフライトで行けるエリアは世界の人口の半分以上をカバーする。香港國際空港はこれまで何度も「中國最優(yōu)秀空港」、「アジア最優(yōu)秀空港」、「世界で最も忙しい貨物輸送空港」に選ばれており、現(xiàn)在は航空會社約120社が香港路線を運航して世界220都市に就航し、香港の経済成長に重要な原動力を提供している。

これと同時に、大灣區(qū)の陸?海?空が連攜した立體型の大規(guī)模交通ルートがますますスムーズにつながっていくにつれ、今後は香港國際空港が複合一貫輸送をさらに最適化することになる。香港空港管理局の林天福行政総裁は、「香港國際空港は単なる香港特區(qū)の空港というものではなく、大灣區(qū)の入り口に位置する優(yōu)位性を活かして、國の重要な國際航空ハブ空港を建設(shè)するというものだ。香港特區(qū)はこれからも引き続き粵港澳大灣區(qū)の各都市とのコネクティビティ協(xié)力を強化し、大灣區(qū)の旅客により多くのよりよい移動?交通の選択肢を提供すると同時に、より多くの海外投資家、海外の旅客が大灣區(qū)に來るように牽引していく」と述べた。（編集KS）

「人民網(wǎng)日本語版」2024年1月31日