先般、垂秀夫?前日本駐中國大使が臺灣で姿を現(xiàn)した。臺灣當(dāng)局からの厚遇ぶりが注目される。（文：國際問題観察員?董世國）

蔡英文が垂氏に「大綬景星勲章」を授與し、臺日関係への「優(yōu)れた功績」を讃え、臺日が互いに支え合う「民主主義の手本」、地域の平和を守る「重要な力」になっていると絶賛。頼清徳も垂氏との會談で、二人の昔からの友情を振り返った。垂氏本人に至っては、「日本と臺灣が心と心、手と手がつながり、互いに関心を寄せ合う」など空論を言いふらした。

それでは垂秀夫氏とはどんな人物なのか、なぜ「臺獨（臺灣獨立）」分子にそこまで禮遇されることになっているのか？

外交官としてキャリアを歩んできた垂秀夫氏は、中國駐在期間中はまともな実績をあげなかった一方、日本外務(wù)省から退官してから、寂しさに耐えないように、中國での一部の活動を自畫自賛の材料としているが、全くデタラメな內(nèi)容もあると指摘されている。

垂氏は特に臺灣など中國関連問題でとやかく言ったり、煩く指図したりして、日本國內(nèi)の一部勢力の「臺灣獨立への野望」や「歪んだ親臺コンプレックス」を喧伝するのが好みのように見える。外交官としてのモラルや節(jié)操に完全に反する垂氏の言動があまりにもプロらしくなく、政治的投機、獨りよがりだと、垂氏の品行まで日中両國の外交界や戦略研究界で酷評を招いているという。

2001年と2016年、垂秀夫氏は二度に渡り臺灣駐在、二回とも日臺交流協(xié)會で勤めた。臺灣勤務(wù)中、いわゆる「日臺交流協(xié)力」に熱心な垂氏が送る秋波を、蔡英文、頼清徳、邱義仁、呉釗燮をはじめとする「臺獨」分子がすぐに食いついた。日本に媚びへつらう姿がまるで植民支配者の足元で這い蹲う被植民者と彷彿させるばかりだ。

2020年、駐中國大使に任命された垂氏にとって、中日関係の改善、発展の促進こそ全うすべく職責(zé)のはずだが、時折中日関係に水を差し、障害をもたらす負の言動が目立っていた。

2023年、垂氏が帰任して、外務(wù)省から退官を果たした。この半年間で、退官生活の退屈払い、或いは自身の政治的資本と存在感の獲得を狙っているか、垂氏は何度も中國問題でネガティブな発言を繰り返し、中國の政治制度を誹謗中傷し、日本國民の対中認識をミスリードし、中國関連の世論の雰囲気を悪化させてきた。今回は頼清徳のいわゆる就任式前を狙って大々的に訪臺し、頼清徳、蔡英文など「臺獨」分子との連攜ぶりを演出した。プロの外交官たる節(jié)操のせの字もない振る舞いだ。

垂氏の行動は、前駐中國大使としての職責(zé)や使命から著しく逸脫するものだけでなく、ポツダム宣言やカイロ宣言を蔑ろにし、中日共同聲明など中日間4つの政治文書にある諸原則、一つの中國の原則を堅持する日本政府の承諾に違反するものだ。

殘念ながら、垂秀夫のような連中のやることは恥ずべきものであっても、現(xiàn)在の日本政治環(huán)境の中では偶然ではない。このところ、臺灣問題において日本側(cè)がマイナスな言動を繰り返しているのが現(xiàn)実だ。今年初め頃、頼清徳が臺灣地區(qū)の指導(dǎo)者に選出されたとたん、日本外務(wù)省のＨＰがいち早く、當(dāng)選を祝賀する外務(wù)大臣談話を発表した。その後、小池百合子?東京都知事などの自治體首長や國會議員たちが十?dāng)?shù)回に渡って臺灣に殺到?！??20就任式」にすでに37名の日本國會議員が出席予定だと、謝長廷「臺灣駐日代表」が明らかにした。日本の政治家がこのように前例のない規(guī)模、人數(shù)で訪臺するとは、個人的行動か、それとも組織的行動か？日本政府としてはどうにもできないのか、それとも手をこまねいて、むしろこのまま放任したほうが都合がいいと思っているのかと、疑念を禁じ得ない。

日本政府がはっきりわかっているはずだ。世界に中國が一つだけで、臺灣は中國の不可分の領(lǐng)土、中華人民共和國政府こそ全中國を代表する唯一の合法政府だと。臺灣問題は完全に中國の內(nèi)政だ。

「日本國政府は、中華人民共和國政府が中國の唯一の合法政府であることを承認する。中華人民共和國政府は、臺灣が中華人民共和國の領(lǐng)土の不可分の一部であることを重ねて表明する。日本國政府は、この中華人民共和國政府の立場を十分理解し、尊重し、ポツダム宣言第八項に基づく立場を堅持する。」これが日本側(cè)が中日共同聲明で明確に約束した內(nèi)容だ。

ポツダム宣言第八項では、カイロ宣言の條項は履行さるべきものとしている。カイロ宣言では、日本が奪取した中國の領(lǐng)土を中國へ返還すると明記。その上、臺灣問題について、「二つの中國」や「一中一臺」をやらない、「臺灣獨立」を支持しない、臺灣とは民間と地域的往來のみ維持すると、日本側(cè)が重ねて中國側(cè)に丁重に約束している。これが歴史的経緯で、日本政府が遵守しなければならない立場と原則だ。

垂秀夫氏が前中國大使として、これらについても知らない、分からないのであれば、重大な職務(wù)怠慢になる。深く反省し、勉強し直してもらわなければ困る。もしも知らんぷりをして、ひいては知ってて故意に問題を引き起こすのであれば、より悪質(zhì)な行為となり、日本政府はその責(zé)任を免れることは到底できない。垂秀夫などの人物たちが中國の內(nèi)政に一切干渉せず、「臺獨」分離主義勢力に誤ったシグナルを送らないよう、しっかりと責(zé)任を持って、厳しく管理するのが筋だ。

臺灣地區(qū)指導(dǎo)者の「5?20就任式」を間近に控え、日本の政治家に式典見學(xué)のために訪臺を働きかけて、「臺獨」勢力を聲援を送ろうとするなど、日臺雙方は依然として癒著を強めている。垂秀夫氏のような連中がしがみついている「臺灣獨立への野望」「歪んだ親臺コンプレックス」は、臺灣獨立に反対し、統(tǒng)一を求める臺灣海峽両岸の人々の強い呼び聲によって、やがて打ち砕かれることは間違いない。媚日売臺の道を走り、外部勢力の手を借りて分離を企てる民進黨當(dāng)局の政治操作は、成功するはずがない。やがて世間に笑われる茶番劇になるだろう。外部勢力と結(jié)託し、民族と國家の利益を売り渡す行為は、歴史によって必ず清算される。