2024年12月3日、中國ラオス鉄道が営業(yè)運(yùn)行開始3周年を迎えた。同鉄道は、北は中國?昆明から、南はラオス?ビエンチャンまで、総延長1035キロにわたる鉄道だ。

■異國の野菜や果物の香り

通海県は中國において「南菜北運(yùn)（南部地域の生鮮野菜を北部地域へ運(yùn)ぶこと）」「西菜東運(yùn)（西部地域の生鮮野菜を東部地域へ運(yùn)ぶこと）」の重要拠點(diǎn)だ。中國ラオス鉄道の開通後は、國際コールドチェーン（低溫物流體系）が徐々に常態(tài)化し、通海県の野菜がこの鉄道を通じてラオス?ビエンチャンに運(yùn)ばれ、そこから陸路でタイやマレーシアへと販売されている。

また、中國ラオス鉄道の國際コールドチェーンによって、東南アジアのドリアン、マンゴスチン、リュウガンといったトロピカルフルーツが北へと輸送され、中國の果物市場を豊かにしている。統(tǒng)計(jì)によると、中國ラオス鉄道は開通以來、累計(jì)35萬トンの果物や野菜を輸送し、中國とASEANの農(nóng)産分野の貿(mào)易協(xié)力を深め続けている。

■観光のさらなる多様化

雲(yún)南省普洱（プーアル）市は中國のコーヒー生産の中心地であり、特徴的なコーヒー農(nóng)園が數(shù)多くある。

「1日あたり約200人の観光客を受け入れており、その大部分が中國ラオス鉄道の高速列車で訪れるコーヒー愛好家だ」と、普洱野鴨塘河谷農(nóng)園の責(zé)任者である楊鴻簡氏は語る。中國ラオス鉄道の開通で各地から観光客が訪れ、普洱市では「コーヒー観光」という新産業(yè)が誕生した。

普洱市に隣接する西雙版納傣族（シーサンパンナ?ダイ族）自治州でも、中國ラオス鉄道の開通以來、観光客數(shù)と観光収入が3年連続で増加し、熱帯雨林トレッキング、休暇を利用した研修、國境を跨いだ観光など新しい観光業(yè)態(tài)の人気が高まり続けている。

中國ラオス鉄道はラオスの観光市場も活性化させている。首都ビエンチャンやルアンパバーン、バンビエンといった観光地、さらには國境の町?ボーテンにおいても、大小さまざまなレストランや民泊施設(shè)、店舗が雨後の筍の如く出現(xiàn)している。

■工業(yè)団地が続々設(shè)立

中國ラオス國境の磨憨（モーハン）鎮(zhèn)、南坡國際産業(yè)協(xié)力區(qū)プロジェクトの建設(shè)現(xiàn)場では、車両が絶え間なく行き交い、クレーンが動(dòng)き、機(jī)械の音が一日中鳴り響いている。中鉄開発投資集団有限公司磨憨指揮部の譚振傑副指揮長によると、同プロジェクトは倉庫保管?加工、先端製造、輸出入加工、國際物流などを主な産業(yè)としているという。

2022年5月、中國ラオス鉄道を支えに、雲(yún)南省昆明市が磨憨鎮(zhèn)を正式に管理することになり、磨憨は「通路経済」から「通関地経済」へとモデル転換し始めた。

今年の磨憨國際通関地都市建設(shè)の重點(diǎn)プロジェクトは132件に上り、水利、農(nóng)業(yè)、都市建設(shè)、環(huán)境保護(hù)、工業(yè)団地、商取引?貿(mào)易サービスなど多岐にわたる。

中國ラオス鉄道のラオス區(qū)間でも、経済パーク、経済協(xié)力區(qū)、工業(yè)団地が続々と設(shè)立されている。（編集NA）

「人民網(wǎng)日本語版」2024年12月5日