毎日ちょっとずつ変化があって、幸福感や達(dá)成感が目に見(jiàn)える形でわかる。春節(jié)（舊正月、今年は1月29日）の連休が終わり、仕事を再開(kāi)した長(zhǎng)江デルタ地域の多くの若者が、自宅のベランダをミニガーデンにしたり、窓辺を植物で飾ったりして楽しんでいる。人気上昇中なのは、3-5日に1回水を換えればよく、こまめに世話をする必要がなく、ベランダや窓辺で栽培するのに適した「年宵花」（春節(jié)に飾る花）。その手のかからないシンプルさが若者に好まれている。中國(guó)新聞網(wǎng)が伝えた。

南京市のスーパーや小売店に行くと、アマリリスや赤いネコヤナギ（紅色銀柳）、西洋牡丹、ワックスフラワーなどの美しいカラフルな花が店の正面にずらりと並んでいた。胡蝶蘭、キンカン、水仙といった伝統(tǒng)的な「春節(jié)の定番の花」以外にも、今年は、ウィンターベリーやヒペリカムといったおめでたい赤い色が長(zhǎng)く楽しめる花や、異國(guó)情緒あふれるユニークな種類(lèi)の花々が、「年宵花」市場(chǎng)の新たな人気アイテムとなっていた。

生鮮食品EC「叮咚買(mǎi)菜」生花部門(mén)責(zé)任者の兪水さんは取材に、「ウィンターベリー、サンデリアーナ、赤いネコヤナギなどが、あまり手をかけなくてもいい『年宵花』のニューフェースで、最近は普段の10倍以上の在庫(kù)を用意した。今年の元宵節(jié)（舊暦1月15日、今年は2月12日）までに、2025年の『年宵花』全體の売り上げは2000萬(wàn)本を超え、前年同期に比べて50％増加する見(jiàn)込みだ。中でも、開(kāi)花期が長(zhǎng)く、初心者でも長(zhǎng)く楽しめる花や、ピンクや水色、薄紫、レモンイエローなどのパステルカラーの『年宵花』が、若い消費(fèi)者に特に人気がある」と話した。

ベランダや窓辺をリニューアルして美しくデコレーションするのが、長(zhǎng)江デルタの都市部で流行っている。上海、杭州、南京などの地域の若者が、現(xiàn)代風(fēng)やアンティーク調(diào)、新中國(guó)スタイルなどの春節(jié)ムードあふれる自宅のベランダや癒やし空間となるミニガーデンの寫(xiě)真を次々にアップし、新年のベランダガーデンに関するトピックに500萬(wàn)件以上のコメントが寄せられた。若者の美意識(shí)や実用的なニーズに合った小型の「年宵花」商品に加え、自動(dòng)水やりツールやLED植物育成ライトなどのスマート園蕓ツールも売れており、多様な市場(chǎng)を生み出している。

専門(mén)家によると、長(zhǎng)く楽しめる「育てる系」の「年宵花」やベランダガーデンの流行の背後には、都市化の中で若者が大自然の代わりになるものを求めていること、リズムの速い生活の中で手軽に趣味を楽しみたいと考えていることがある。また、若者が中國(guó)の伝統(tǒng)的な祝日が持つ情緒的な価値にアイデンティティを見(jiàn)出していることや、美しさを求め、殻を破り、新しさと変化を求めたい心の動(dòng)きもあるという。（編集KS）

「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2025年2月10日