人工知能（AI）ブームの波に乗り、中國ではコンピューティングパワー需要が急増し、國産コンピューティングパワー産業(yè)が成長の好機を迎え、進化を加速させている。

今月開催された「華為（ファーウェイ）中國パートナー會議2025」で、華為の汪濤常務(wù)取締役は「現(xiàn)在、AI推論が爆発的に増加し、生成AIの1日あたりのトークン數(shù)は10兆に達している」と述べた。こうした発展の過程で、MoE（Mixture of Experts）モデルも急速に普及しており、大規(guī)模なコンピューティングパワークラスターを活用してこそ、そのポテンシャルを完全に引き出すことが可能となる。

中國國産の大規(guī)模AIモデル「DeepSeek（ディープシーク）」は、低コスト?高効率で急速に注目を集めている。しかし、これによってAIコンピューティングパワー需要の成長パターンが変わったわけではなく、大規(guī)模AIモデルの普及や応用シナリオの拡大に伴い、長期的な推論需要は増加し続けている。

中國移動（チャイナモバイル）の経営陣は、先ごろの業(yè)績説明會で「ディープシークの爆発的発展後、顧客の総需要は幾何級數(shù)的な増加を示している」と指摘。モバイルクラウド事業(yè)を含む來年のAIのクラウドコンピューティング事業(yè)はいずれも順調(diào)に成長するとの見通しを示した。

ディープシークのオンプレミス?デプロイメント需要も急増しており、中國市場ではディープシークを組み込んだ一體型裝置が數(shù)多く登場している。聯(lián)想（レノボ）、浪潮（インスパー）、中興通訊（ZTE）など數(shù)10社がこうした裝置を市場に投入している。

阿里巴巴（アリババ）、字節(jié)跳動（バイトダンス）、百度（バイドゥ）などの中國大手テック企業(yè)は、コンピューティングパワーへの投資を拡大している。2025年、中國移動はコンピューティングパワー分野に373億元（1元は約20.6円）を投資する計畫であり、中國電信（チャイナテレコム）は前年比22％増、中國聯(lián)通（チャイナユニコム）は同28％増のコンピューティングパワー投資を計畫している。

また、GPUの分野でも現(xiàn)在、國産GPUが臺頭している。華為昇騰、海光信息、壁仞科技、摩爾線程、天數(shù)智芯、昆侖芯などの國産プロセッサが続々と登場。2025年2月時點で、華為昇騰を含む國産AIチップ企業(yè)16社がディープシークモデルへの対応を発表し、國産GPUが推論フェーズにおいて競爭力を備えつつあることを証明した。

今年2月、中國工業(yè)情報化部（?。─?、コンピューティング、ストレージ、ネットワーク、アプリケーション、グリーン、セキュリティの6つの重點領(lǐng)域でコンピューティングパワー強化プロジェクトを?qū)g施。業(yè)界関係者は中國のコンピューティング産業(yè)について、基盤技術(shù)の獨自開発とブレイクスルーを通じて、性能向上とコスト最適化を?qū)g現(xiàn)し、AI技術(shù)の大規(guī)模な商用化と様々な産業(yè)のスマート化を支える可能性があると見込んでいる。（編集NA）

「人民網(wǎng)日本語版」2025年3月31日