生き生きとした表情、自然で滑らか歩き方、お茶を運んだり淹れたりする動作が安定しており、リフティング技術は神技の域に達している……。河南省科學院にある中豫エンボディドAI実験室を訪れると、形態(tài)が異なるロボットが多様なシーンでそれぞれの腕前を披露し、河南省のエンボディドAI分野における革新的活力が見られた。人民網が伝えた。

エンボディドAIとは何か。これは未來産業(yè)の重要な方向性であり、AIをロボットに融合させることで、環(huán)境認識、自律的な意思決定、正確な実行能力を持たせ、産業(yè)やサービスの現(xiàn)場で人間と協(xié)働できるエージェントのことを指す。簡単に言えば、エンボディドAIは従來のロボットに「脳」と「筋肉」を與えることで、魅力的な內面と美しい外見を兼ね備えた存在になるということだ 。

同実験室の李清都執(zhí)行室長は、「エンボディドAIの本體?小脳?大脳という3つの中核問題に焦點を當て、実験室はバイオニック駆動制御、マルチモーダル大規(guī)模言語モデル、ロバストな感知インタラクションなどの重要技術の開発に取り組み、従來型ロボットの効率や安全性が低いといった問題を解決した。『行者2號』を例にすると、この人型ロボットの身長は170cm、體重はわずか32kgで、航続時間は6時間にも達する。主に人間の腱を模した駆動方式を採用し、腳部にはロープ駆動技術を用いている。これにより軽量かつ高出力で、動きがより柔軟になり、業(yè)界初の技術だ」と説明した。

中豫エンボディドAI実験室から今年、1000臺近くの「河南製」エンボディドAIロボットが導入される予定だ。これらのロボットは動力用バッテリーの分解を行う「環(huán)境守護者」、スマート農業(yè)を支援する「田畑の管理者」、さらにはスマート農業(yè)をサポートし、さらには業(yè)界を跨ぎ「俳優(yōu)」として中國初の舞臺作品「巨物之城」に出演するなど、製造、農業(yè)、文化クリエイティブなどの多分野で、科學技術が産業(yè)にもたらす新たな展望を示している。

穀倉地帯として知られる河南省は、なぜロボット産業(yè)分野で頭角を現(xiàn)しているのだろうか。

産業(yè)発展の観點から見ると、河南省は人口が多く、応用シーンの開拓やデータ収集で生まれつきの優(yōu)位性がある。産業(yè)基盤としては、省內のロボット産業(yè)が急成長している。50社以上の主要企業(yè)が完成品、中核部品、システム統(tǒng)合などの分野を網羅し、減速裝置やセンサーなどの中核部品ですでに一定の産業(yè)基盤があり、一部製品は國産化の実現(xiàn)も見込まれている。

「人型ロボット産業(yè)研究報告」の予測によると、中國の人型ロボット市場規(guī)模は2029年には750億元（1元は約20.1円）に達し、35年には3000億元を突破する可能性があるという。

チャンスをつかみ、先を見據えた計畫を立てる。24年8月30日発表の「河南省エンボディドAI産業(yè)発展行動計畫（2024?27年）」は、技術、産業(yè)、市場の発展を統(tǒng)合的に推進し、人型ロボットを牽引役として、エンボディドAI産業(yè)のイノベーションを急ぐことを明確にした。同時に「河南省『AI＋』行動推進計畫（2024?26年）」などの政策が関連の支援提供を保証している。（編集YF）

「人民網日本語版」2025年6月17日