2014年11月に行われた中央外交政策會議で、習(xí)近平総書記は「中國は自らの特色ある大國外交を行わなければならない」と強調(diào)して、中國外交の全く新たな座標(biāo)を示した。百年間なかった大きな変局において、「中國の特色ある大國外交」はどのように位置付けられるべきだろうか。

6月24日付の「人民日報」に掲載された高飛?外交學(xué)院副院長による寄稿「中國の特色ある大國外交によって新型の國際関係の構(gòu)築を推進」は、これについて次のように指摘している。

中國の特色ある大國外交の重要な時代的背景として、自國の國力の変化と転換期にある國際情勢という2つの重要な要素が挙げられる。習(xí)総書記は時代の大勢と國際情勢の重大な変化を科學(xué)的に把握し、世界のパワーバランスという橫軸と中華民族の偉大な復(fù)興という縦軸から、中國の置かれた歴史的位置付けを科學(xué)的に定義した。

2018年6月の中央外交政策會議で、習(xí)総書記は「現(xiàn)在、我が國は近代以降で最良の発展期にあり、世界は百年間なかった大きな変化の最中にある。両者は同時に重なり合い、相互に影響し合っている」と指摘した。近年の國際情勢の激変は、この重要な判斷の科學(xué)性と先見性を深く裏づけている。

世界のパワーバランスは、國際構(gòu)造を決定する重要な要素だ。コロナ禍、ウクライナ危機、パレスチナ?イスラエル衝突などの影響のもと、世界の変化が加速し、米國主導(dǎo)の「一極多強」の國際構(gòu)造も大きく変化し、いわゆる「西側(cè)の自由秩序」が瓦解し、世界は日増しに多極化している。上海協(xié)力機構(gòu)（SCO）やBRICSの拡大に伴い、グローバル?サウス諸國の影響が著しく高まり、世界的なパワーシフトが加速し続け、國際構(gòu)造は多極共存、複合的競爭という特徴を示している。

中國は世界の注目を集める目覚ましい発展の成果を上げている。第1に、中國経済の持続的成長は、世界経済の安定的成長において鍵となる役割を果たしてきた。2010年に中國は國內(nèi)総生産（GDP）が約6兆ドル（1ドルは約144.7円）に達し、初めて日本を抜いて世界第2位の経済大國となった。2024年には、GDPは19兆ドルに迫った。2010年から24年までの中國経済の年平均成長率は約7.5％で、同時期の世界平均を大きく上回り、世界経済成長への寄與率は約30％となった。第2に、革新駆動型発展を堅持し、産業(yè)の高度化が発展の底力を絶えず強化してきた。中國は世界で最も整い、規(guī)模が最も大きな工業(yè)システムを擁し、工業(yè)において41の大分類、207の中分類、666の小分類を有し、國連の産業(yè)分類におけるすべての工業(yè)部門を有する唯一の國だ。第3に、貿(mào)易の規(guī)模が拡大し、構(gòu)造が最適化され続けてきた。中國は世界最大の物品貿(mào)易國としての地位を固め続け、2024年の物品貿(mào)易総額は43兆8500億元に達し、8年連続で世界首位を維持した。

國際構(gòu)造の変化が加速する中、世界最大の発展途上國である中國は、世界の平和と発展を守る大國としての責(zé)任を積極的に擔(dān)っている。中國は、平和的発展路線を堅持し、永遠に覇権を唱えず、拡張せず、勢力圏を求めないことを強調(diào)し、常に世界平和の建設(shè)者であり続けている。また、共同発展路線を堅持し、互恵?ウィンウィンの開放戦略を遂行し、常に世界の発展への貢獻者であり続けている。さらに、國連中心の國際體制及び國際法に基づく國際秩序を揺るぎなく擁護し、常に國際秩序の擁護者であり続けている。（編集NA）

「人民網(wǎng)日本語版」2025年6月26日