中國(guó)內(nèi)陸部にある江西省は農(nóng)業(yè)が盛んな省で、贛南臍橙（ネーブルオレンジ）、南豊蜜橘（ミカン）、泰和烏鳥(niǎo)（ウコッケイ）、井岡豆皮（乾燥ゆば）などが広く知られる特産品だが、実はキャビア、ウナギ、真珠、スッポンといった「隠れ特産品」もあり、現(xiàn)地の人にさえ知られていないことがある。

江西省上饒市広信區(qū)上瀘鎮(zhèn)で生産されたキャビア

キャビアはフォアグラ、トリュフとともに「世界3大珍味」と呼ばれ、生産量が少なく、栄養(yǎng)価が高いことから、非常に高値が付き、「黒いダイヤモンド」と呼ばれている。このようなキャビアは一般的に素樸で地味な印象のある江西省の特産品ということに、大きなギャップ感がある。

元々はカスピ海原産のキャビアだが、早くも2021年に江西省上饒市広信區(qū)上瀘鎮(zhèn)に導(dǎo)入され、定著した。大坳ダムの傍らに上瀘鎮(zhèn)チョウザメ養(yǎng)殖拠點(diǎn)が建設(shè)された。同市で生産された「黒ダイヤ」は、食品の安全?衛(wèi)生管理のHACCP認(rèn)証、米國(guó)食品醫(yī)薬品局（FDA）のFDA認(rèn)証など國(guó)際的な認(rèn)証を多く取得し、同拠點(diǎn)で生産された30トン余りのキャビアが米國(guó)、カナダ、アゼルバイジャン、日本、アラブ首長(zhǎng)國(guó)連邦（UAE）などに輸出されている。

ウナギは栄養(yǎng)価が高く、昔から滋養(yǎng)強(qiáng)壯に効き、美容にも良いとされてきた。江西省では1990年代初めからウナギの大規(guī)模養(yǎng)殖が始まり、今や中國(guó)のウナギ主要生産地の1つとなっており、堂々たる「ウナギ大省」だ。

瑞金市紅都水産食品有限公司では、ウナギの75％以上が日本に、殘りの25％はロシア、米國(guó)、シンガポールなどに輸出されている。

江西省上饒市萬(wàn)年県にある真珠養(yǎng)殖拠點(diǎn)

鄱陽(yáng)湖の南東岸に位置する上饒市萬(wàn)年県は「中國(guó)高品質(zhì)淡水真珠の里」として知られている。ここ數(shù)年は、産業(yè)振興に大きな力を入れており、真珠をはじめとする特徴的で優(yōu)位性ある産業(yè)を重點(diǎn)的に発展させている。今や県內(nèi)の真珠養(yǎng)殖面積は約3萬(wàn)ムー（約2000ヘクタール）を超え、真珠産業(yè)の年間生産額は20億元（1元は約20.2円）を超えている。

中國(guó)のスッポンの半分以上が江西省の撫州市南豊県産だ。南豊県と言えば、多くの人は南豊蜜橘を真っ先に思い浮かべるが、実は同県にはもう1つの特徴的な農(nóng)業(yè)分野の國(guó)家レベルブランド「中國(guó)の亀?スッポンの里」という顔も持っている。公式データによれば、同県のスッポン類養(yǎng)殖業(yè)者は2000戸以上、養(yǎng)殖面積は2萬(wàn)5000ムー（約1666.7ヘクタール）あり、年間の種卵生産數(shù)は5億1000萬(wàn)個(gè)に達(dá)し、全國(guó)市場(chǎng)における種卵?稚亀の供給量の6割近くを占めている。2024年には同省のの亀?スッポン産業(yè)の総合生産額は40億5000萬(wàn)元に達(dá)した。

どの特産品も突如として人気になったわけではなく、江西省各地の優(yōu)位性を備える特徴的な産業(yè)がコツコツと経験を積み上げ、少しずつ成果を出してきたことの結(jié)晶にほかならない。これらのサプライズのような「隠れ特産品」から、ここ數(shù)年の江西省の伝統(tǒng)農(nóng)業(yè)の構(gòu)造変化と農(nóng)業(yè)テクノロジーの高度化がうかがえる。（編集KS）

「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2025年6月26日