7月31日午後7時28分、満員の乗客を乗せた列車D966號が四川省の成都東駅から出発。翌日早朝に北京に到著した。人民網(wǎng)が伝えた。

運行からちょうど1ヶ月経った成都と北京?上海を結(jié)ぶ高速夜行列車の出発時間を表示する電光掲示板（7月31日撮影?郭瑩）。

中鉄成都局集団有限公司によると、成都と北京、上海、広州、深センを結(jié)ぶ高速夜行列車の運行が7月1日に始まって以降、ビジネス客や観光客の間で高い人気を集めている。同列車の利用者數(shù)は運行1ヶ月で延べ15萬人を突破した。

エネルギー業(yè)界の仕事に従事する劉樺さんは成都に住んでいるものの、本社は北京にあり、両地間を頻繁に往復(fù)しなければならない。運行が始まった高速夜行列車を利用すると、夜に出発して翌朝に到著するため、「乗車して翌朝まで寢て、北京に到著した後はすぐに仕事を始めることができるため、時間が節(jié)約でき、寢不足になることもないし、とても便利」と喜ぶ。

7月31日夜に出発を待つ高速夜行列車「D966號」（7月31日撮影?郭瑩）。

成都東駅?旅客輸送作業(yè)場當(dāng)直責(zé)任者の安宇宵さんによると、「夏休み期間中、成都と北京、上海、広州、深センを往復(fù)する高速夜行列車は、旅行に出かけるシルバー族や子供連れの旅行者の第一の選択肢となっている。子供連れの旅行客が占める割合は35％に達(dá)している。多くの旅客は成都に到著すると、構(gòu)內(nèi)でそのまま九寨溝や青城山、峨眉山、涼山彝（イ）族自治州といった人気観光地に向かう列車に乗り換えている」と説明する。

成都旅客區(qū)間の莫莉列車長によると、「列車の運行の特徴に合わせて、夜間は、寢臺列車では車內(nèi)放送をオフにしている。そして、次の駅で降りる客に、マンツーマンのモーニングコールサービスを提供し、睡眠中の他の旅客を起こすことがないよう最大限配慮している。他にも、高速夜行列車では、一連の乗客に寄り添ったサービスを提供している。例えば、成都と北京を結(jié)ぶ列車を例にすると、各寢臺列車では、ミネラルウォーターや睡眠用耳栓が備え付けられている。また、一等寢臺列車には、旅客が自分のスリッパを見分けることができるように、4色のスリッパが準(zhǔn)備されている。高級寢臺列車には、使い捨て歯ブラシやタオルなどのセットが備え付けられており、『移動するホテル』を體験できるようになっている」という。

出発前のD966號車內(nèi)を歩く子供連れの旅客（7月31日撮影?郭瑩）。

成都に住む旅客?張梓琳さんは、「高速寢臺列車はとても快適。子供は列車に乗って朝まで寢て、到著するとすぐに遊びに行くことができる。列車內(nèi)の『深夜食堂』では、『冷吃兎(兎肉のピリ辛揚げ)』や、『缽缽鶏（ボーボージー、鉢に入った特製ダレに漬け込んで食べる串料理）』といった四川省の軽食が提供されているほか、食堂車には『図書コーナー』もある。細(xì)かなところまで気が配られているので、移動中もいろいろ楽しむことができる」とした。（編集KN）

「人民網(wǎng)日本語版」2025年8月5日