広東省深セン市で人型ロボット産業(yè)を最近取材した際に強(qiáng)く感じたのが、「毎週のように進(jìn)化しており、SFの世界が次々と現(xiàn)実になっている」という感想だ。新華社が伝えた。

広東省深セン市の衆(zhòng)擎ロボット科技有限公司（衆(zhòng)擎ロボット）で、ボクシングのデモンストレーションを披露するロボット「小衆(zhòng)」（10月29日撮影?劉力航）。

衆(zhòng)擎ロボットの深セン実験室で、身長1.38メートル、體重40キログラムの人型ロボット「小衆(zhòng)」は、足払い、パンチ、ダンス、15センチメートルの障害物越え、転倒からの起き上がりといった一連の滑らかな動(dòng)きを披露した。

衆(zhòng)擎ロボットの共同創(chuàng)業(yè)者?姚淇元氏は、「『小衆(zhòng)』のダンスのテンポはとても速く、プロのダンサーでも一度練習(xí)しないとついていけないほどだ」とする。

広東省深セン市で、ロボット「小衆(zhòng)」を紹介する衆(zhòng)擎ロボットの共同創(chuàng)業(yè)者?姚淇元氏（10月29日撮影?劉力航）。

1年前に、ようやく人の歩行をまねできるようになったばかりのロボットが、1年後には難易度の高い動(dòng)作を軽々とこなすようになったことに、「人型ロボットの進(jìn)歩はなぜこれほど速いのか？今後はどう発展していくのか？」という質(zhì)問があがった。

姚氏は、「揺るぎないオープンソース戦略こそ、私たちのロボットが絶えず進(jìn)化を続ける『秘訣』のひとつだ。コードやトレーニングコードをオープンソース化し、世界中の開発者がアプリケーションエコシステムの構(gòu)築に參加できるようにしている。私たちの単一製品のバージョンアップは週単位で行われており、設(shè)計(jì)図から最初の試作機(jī)が完成するまで、わずか約6ヶ月しかかからない」とする。

このようにオープンソースが基盤であり、協(xié)働が鍵となっているのだ。

衆(zhòng)擎ロボットが拠點(diǎn)を置く深セン市南山區(qū)には、成長著しい「ロボットバレー」がある。ここには、越疆科技、優(yōu)必選、雲(yún)鯨智能、普渡科技など100社を超えるロボット関連企業(yè)や、中國科學(xué)院深セン先進(jìn)技術(shù)研究院などの研究機(jī)関が集積している。

広東省深セン市の衆(zhòng)擎ロボットで撮影された人型ロボット（10月29日撮影?劉力航）。

越疆科技のマーケティングディレクター?謝凱旋氏は、「上の階に上がれば上流企業(yè)、下の階に下りれば下流企業(yè)。産業(yè)パークそのものが産業(yè)チェーンだ。深センの完備されたサプライチェーンと産業(yè)チェーンに支えられ、私たちは迅速に試作品を作り、製品化することができる」と語る。

指令を自律的に認(rèn)識(shí)し、食材を正確に摑み、火加減を制御し、さらにユーザーの要望に応じてリアルタイムで調(diào)整も行うことを可能にしている越疆科技が獨(dú)自開発したエンボディドAIロボットは「広東料理の達(dá)人」となり、記者たちの目の前に美味しそうな「煲仔飯（広東風(fēng)土鍋ご飯）」を差し出した。

広東省深セン市の越疆科技で、コーヒーのラテアートを作るロボット（10月29日撮影?劉力航）。

謝氏によれば、「皿拭き」といった単純作業(yè)の達(dá)成から、土鍋ご飯の調(diào)理といった複雑な作業(yè)を獨(dú)立して行えるようになるまでには、アルゴリズムの継続的な進(jìn)化と、実際の利用データのフィードバックが欠かせなかったという。

データフィードバックを得るためには、より多くの応用シーンが必要となる。企業(yè)が市場(chǎng)を開拓する一方で、地方政府も新たな応用シーンを次々と創(chuàng)出し、ロボット企業(yè)の道探しを支援している。

広東省深セン市の越疆科技で、記者たちにポップコーンをよそるロボット（10月29日撮影?劉力航）。

竜崗區(qū)人工知能（ロボット）署の趙氷氷署長は、「新製品を発表しても、すぐに良いビジネスモデルが見つからない企業(yè)がある。継続的に使用して初めて商機(jī)が見えてくるからだ。私たちはすでに行政の巡回、警備、消防など79種類のロボット応用シーンを開放し、都市管理や社會(huì)ガバナンスの現(xiàn)場(chǎng)でロボットの検証と反復(fù)改良を加速させている。行政分野だけでなく、より多くのエンドユーザー市場(chǎng)での応用シーンを開拓する支援も行っている」と話す。

今年3月、深セン市竜崗區(qū)人工知能（ロボット）署が設(shè)立された。竜崗區(qū)ではさらに、ロボット6S店、ロボット劇場(chǎng)、ロボットストリートなどを整備し、新たな産業(yè)分野への進(jìn)出と新たな機(jī)會(huì)の獲得を目指す意欲を示している。

広東省深セン市にあるロボット6S店內(nèi)で、ピアノを演奏するロボット（10月28日撮影?劉力航）。

竜崗區(qū)副區(qū)長の徐紅麗氏は、「私たちは現(xiàn)在、スマートソフトウェア、コア部品、完成機(jī)統(tǒng)合、シーン応用を網(wǎng)羅するロボット産業(yè)全體のエコシステムを構(gòu)築している。AIおよびロボットの安全管理制度と業(yè)界標(biāo)準(zhǔn)を策定中で、スマートロボットの運(yùn)用と応用を管理し、定期的にデータバックアップや脆弱性スキャンなどの安全検査を?qū)g施して、業(yè)界の健全な発展を守る」とした。（編集YF）

広東省深セン市にあるロボット6S店の入口で、サッカーを披露するロボット（10月28日撮影?劉力航）。

「人民網(wǎng)日本語版」2025年11月4日