このほど閉幕した中國國際輸入博覧會（輸入博）では、後発開発途上國の特徴的な商品が広く注目を集めた。このような遠方からやってきた途上國の優(yōu)れた製品は、輸入博のプラットフォームを利用して、中國の大市場をこじ開ける「カギ」を探り出すとともに、グローバル貿(mào)易に組み込まれるさらなる可能性もより多く見出した。中國新聞網(wǎng)が伝えた。

第8回中國國際輸入博覧會（輸入博）國家展エチオピア館でコーヒーを味わっている人々（11月7日撮影?孟晨光）。

その背景には、中國の互恵?ウィンウィンの貿(mào)易の「暖かい風」が、世界の後発開発途上國へ吹き続けていることがある。

國連のデータによると、2024年末現(xiàn)在、後発開発途上國は人口で世界の総人口の約14％を占めるが、國內(nèi)総生産（GDP）は世界の2％以下で、貿(mào)易額も世界のわずか1％に過ぎない。後発開発途上國が國際貿(mào)易によりよく溶け込み、グローバル化のボーナスをよりよく享受できるかどうかは、自國の発展の方向性に関わるだけでなく、世界経済のバランスと安定にも影響を及ぼす。

世界最大の発展途上國としての中國は、國際協(xié)力において共同発展の促進を常に重要な位置に據(jù)え、各國が発展のチャンスを共有できるよう力を盡くしてきた。24年12月1日からは、33のアフリカ諸國を含む後発開発途上國を?qū)澫螭溯斎肫筏伍v稅ゼロ政策を?qū)g施している。

専門家によれば、この政策は後発開発途上國の製品が中國市場に進出する際のハードルを直接引き下げた。アフリカ産のコーヒーやナッツ類から南アジアの手工蕓品まで、現(xiàn)地の人々の暮らしを反映した數(shù)々の製品が、巨大な規(guī)模の中國市場によりスムースに進出できるようになった。

中國は関稅ゼロ政策のほか、貿(mào)易円滑化の促進や越境ECへの支援提供といった方法でこうした國の貿(mào)易水準を引き上げている。一方で、このような「ソフト環(huán)境」の改善はインフラの脆弱な後発開発途上國にとって非常に重要な意味を持つ。

輸入博をはじめとする開放的プラットフォームも重要な役割を果たしている。今回の輸入博では初めて後発開発途上國製品の専用エリアが設けられ、前年比23.5％増となる163の國の企業(yè)が出展した。同時に、アフリカ製品専用エリアの規(guī)模を拡大し、一部のブースを無料にしたり、展示品購入時の稅制優(yōu)遇措置を打ち出したりして、後発開発途上國の企業(yè)の出展に全面的な便宜を図った。

これまでには、ザンビア産のハチミツ、ナイジェリア産の落花生、タンザニア産のカシューナッツといった後発開発途上國の各種製品が、輸入博プラットフォームを通じ、遠く海を越えて中國の消費者の手元に屆けられていた。8年間にわたる実踐により、輸入博は後発開発途上國が中國市場に進出し、世界のバリューチェーンに組み込まれるための重要なプラットフォームにもなっている。

輸入博から中國―アフリカ経済貿(mào)易博覧會まで、中國は一連の開放的プラットフォームの力を借りて、後発開発途上國にハードルが低く、効率の高い展示と販売のチャンネルを持続的に提供し、後発開発途上國の供給と中國市場の需要を正確にマッチングさせ、貿(mào)易のアクセシビリティと成功率を向上させた。

より重要なことは、これにより後発開発途上國の內(nèi)発的成長力が喚起されたことだ。安定した輸出収入により、これらの國々が教育、醫(yī)療、インフラへの投資が可能となった。グローバル産業(yè)チェーンへの融合を通じて、技術や経営ノウハウを?qū)Wび、次第に産業(yè)の高度化を達成した。中國市場の極めて大きなニーズは、後発開発途上國が単純な輸出から、特徴的な製造業(yè)の発展、製品の付加価値向上への転換を促している。

今回の輸入博で発表された「世界開放報告2025」によると、1990年から2024年までの30數(shù)年間に、中國の開放指數(shù)は0.5891から0.7634へと30％近く上昇し、成長率は世界トップクラスを維持している。世界全體の開放が縮小傾向にある現(xiàn)狀において、中國の開放は流れに逆らい拡大を続けている。（編集KS）

「人民網(wǎng)日本語版」2025年11月17日