湖北省襄陽市谷城県の伝統(tǒng)的な名物「石花空心奎面」は、日本の素麺のように細いにもかかわらず、真ん中が空洞になっている麺だ。
「石花空心奎面」の製造には「匠のこだわり」が詰まっている。まず、材料には質の高い赤小麥を原料にした小麥粉が使われ、それを洗って乾燥させ、石臼で再び挽かれる。同麺を作る前、職人はまずシャワーを浴び、服を著替える。次に、麺を傷つけないよう、爪を切り磨く。また、異臭を消すために、タバコは消し、うがいもする。イライラした気分の日は、集中することができないため作らない。十分の體力を確保するため、體調がすぐれない日も避ける。製造している部屋に客が來ている時も、集中することができないため(怕神工走邪)作らない。製造工程には高い技術が求められ、15キロの小麥粉が竹の付けばたで、長さ約75キロに引き延ばされる。細くやわらかい麺を、外に干して乾燥させると、真ん中に空洞ができる。完成すると、白くて香りのよい麺が出來上がり、茹でて食べると、なめらかな口當たりで、とても美味しい。
現(xiàn)在、同麺を作ることができる職人はわずか2人。いずれも70歳を超えており、後継ぎも見つかっていない。2008年、谷城県は無形文化遺産を守るための特別グループを立ち上げ、「保護條例」も制定した。そして、同麺を伝統(tǒng)工蕓として、特許と商標登録の申請を行った。そのような努力が実り、10年以上生産が止まっていた「石花空心奎面」の生産が再開。今では、湖北省の無形文化遺産になっており、質量安全認証「QSマーク」も取得した。また、同市の第4回観光商品コンクールでは「二等奨」を受賞した。(編集KN)
「人民網(wǎng)日本語版」2015年3月9日
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