四川省広安市文化財(cái)関連の職員はこのほど、広安協(xié)興生態(tài)文化観光パークで発掘調(diào)査を行った際に、500年前の鶏卵ともみを発見(jiàn)した。新華網(wǎng)が伝えた。

墓から出土した墓誌銘によると、これは明代の広安出身の楊銘（1435?1501年）とその妻の鄭氏、范氏らの墓だ。墓からは釉陶谷倉(cāng)罐、磁器製の碗、青銅のかんざし、銅鏡、墓誌銘など各種文化財(cái)17點(diǎn)が出土している。最も特別なのはM1二號(hào)後龕にあった谷倉(cāng)罐で、そのもみの中には形の整った鶏卵が包まれていた。鶏卵の數(shù)は現(xiàn)段階で不明。

中國(guó)で鶏卵が出土し、報(bào)道されたケースは2件しかない。一つは貴州省の習(xí)水黃金灣遺跡で見(jiàn)つかった、2000年以上前の漢の時(shí)代に泥で包まれた鶏卵の殻だ。もう一つは、江蘇省の溧陽(yáng)上興鎮(zhèn)土坑墓で2500年前の春秋時(shí)代の壺から見(jiàn)つかった、石灰化した鶏卵の殻だ。中國(guó)內(nèi)で鶏卵が出土したケースは極めて少なく、四川省では今回初となった。

広安市博物館の唐雲(yún)梅館長(zhǎng)は「鶏卵の保存狀態(tài)がこれほど良好だったのは、墓の主の子が心を込めて墓を作ったからだ。石室墓は手が込んだ作りで、墓室は密封性が高い。すべての木棺內(nèi)の底に石灰が2?5センチ敷かれ、石灰枕が使われており、防濕?防腐性が高い。もみと鶏卵が入った谷倉(cāng)罐は蓋で保護(hù)されており、泥の侵食を免れた。恒溫?恒濕の密封空間になっており、副葬されたもみと鶏卵が理想的な狀態(tài)で現(xiàn)在まで留められた」と説明した。（編集YF）

「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2019年12月10日