グローバル経済の中で成長(zhǎng)が最も速い地域の一つであり、國(guó)內(nèi)総生産（GDP）の一人當(dāng)たり平均が最も高い地域の一つでもある……祖國(guó)に復(fù)帰して20年がたった澳門(mén)（マカオ）は、発展の成果が目を引き、その変化を多くの人々がその目で見(jiàn)てきた。

祖國(guó)復(fù)帰20年で、澳門(mén)のGDPは1999年の519億マカオ?パタカ（1パタカは約13.6円）から2018年は4447億パタカに増加し、飛躍的発展を?qū)g現(xiàn)した。平均GDPも12萬(wàn)パタカから67萬(wàn)パタカに躍進(jìn)した。

これほどの成果は容易に得られるものではない。澳門(mén)にとって、この20年間の道のりは決して平たんではなく、重癥急性呼吸器癥候群（SARS）の衝撃、金融危機(jī)の激震、臺(tái)風(fēng)13號(hào)「ハト」の被害を経験した。この20年は苦境が続き、02年には澳門(mén)特別行政區(qū)政府がカジノの経営権を適度に開(kāi)放し、経済全體を急速な回復(fù)に導(dǎo)いたが、カジノ産業(yè)だけが肥大するという問(wèn)題の種が植えつけられることにもなった。

長(zhǎng)年にわたり、澳門(mén)特區(qū)政府は「経済の適度で多様な発展の促進(jìn)」を堅(jiān)持し、07年には「世界の観光レジャーセンター」建設(shè)を打ち出した。観光産業(yè)の健全な発展を確保すると同時(shí)に、會(huì)議?イベント産業(yè)、中醫(yī)薬、特色ある金融、文化?クリエイティブ産業(yè)などの新興産業(yè)の安定した前進(jìn)を推進(jìn)するよう力を入れてきた。

澳門(mén)大學(xué)の劉丁己教授は、「澳門(mén)はこれまでずっと自分たちが最も優(yōu)位性をもつ観光とレジャーの分野を堅(jiān)守してきた。澳門(mén)の20年間の経済成長(zhǎng)は、『一國(guó)二制度』の実踐の成功と中央政府の力強(qiáng)い支援によるものであり、勤勉で質(zhì)樸な澳門(mén)の人々の共同の努力によるものであり、澳門(mén)特區(qū)政府の正確な位置づけによるものだ」と述べた。

霍潤(rùn)さんの一家は祖父の代に澳門(mén)にやって來(lái)た。警察官になったり、皮革ビジネスに攜わったりした後、今は食品貿(mào)易を手掛けて非常に勢(shì)いがある。99年に40歳だった霍さんは、この都市の変化や発展を自ら體験してきた。「この20年間、國(guó)はとりわけ多くの、とりわけ素晴らしい政策を打ち出し、それで澳門(mén)はこれほど順調(diào)に発展することができた。自分の経歴がなによりもの証拠だ」という。

03年10月17日、中央政府と澳門(mén)特區(qū)政府は「中國(guó)本土?マカオ経済連攜緊密化取決め」（CEPA）に調(diào)印し、大陸部住民の澳門(mén)個(gè)人旅行を解禁し、これにより大勢(shì)の大陸部住民がマカオを訪れ、現(xiàn)地の外食産業(yè)、ホテル産業(yè)、小売り産業(yè)などのサービス産業(yè)に極めて大きなビジネスチャンスをもたらすことになった。汎珠江デルタ地域の協(xié)力が進(jìn)化を続けるのにともない、澳門(mén)の経済成長(zhǎng)が促進(jìn)された。澳門(mén)に世界の観光レジャーセンター「1つのセンター」、中國(guó)とポルトガル語(yǔ)圏諸國(guó)との商業(yè)貿(mào)易協(xié)力サービスプラットフォーム「1つのプラットフォーム」を建設(shè)することが、國(guó)の第12次五カ年計(jì)畫(huà)と第13次五カ年計(jì)畫(huà)に組み込まれ、澳門(mén)経済の適度で多様な発展を促進(jìn)した……。

ミクロ型エコノミーとして、澳門(mén)の発展ではその「小ささ」が最大のボトルネックになる。09年に國(guó)務(wù)院は橫琴島を「一國(guó)二制度」の下での「広東省?香港?澳門(mén)協(xié)力新モデル」のモデル地域とすることを計(jì)畫(huà)し、これが澳門(mén)の発展の可能性を大きく切り開(kāi)いた。

この20年間で、澳門(mén)の位置づけはより明瞭になった。歴史的要因により、澳門(mén)と人口2億6千萬(wàn)人以上のポルトガル語(yǔ)圏諸國(guó)とのつながりは広い。03年には中國(guó)-ポルトガル語(yǔ)圏諸國(guó)経済貿(mào)易協(xié)力フォーラムが発足。17年には「中國(guó)ポルトガル?yún)f(xié)力発展基金」の本部が澳門(mén)に設(shè)立され、この規(guī)模10億ドル（1ドルは約109.4円）の基金は、主にモザンビーク、アンゴラ、ブラジルなどの農(nóng)業(yè)、製造業(yè)、エネルギー産業(yè)のプロジェクトに充てられ、「一帯一路」(the Belt and Road)の建設(shè)に金融サービスを提供する。

19年2月に発表された「粵港澳大灣區(qū)（広州、仏山、肇慶、深セン、東莞、恵州、珠海、中山、江門(mén)の9市と香港、澳門(mén)両特別行政區(qū)によって構(gòu)成される都市圏）発展計(jì)畫(huà)綱要」は、澳門(mén)に対して明確な位置づけを打ち出し、「中華文化を主流とし、多様な文化が共存する交流協(xié)力基地」を構(gòu)築するとした?！?つのセンター、1つのプラットフォーム、1つの基地」を構(gòu)築するということだ。

香港、澳門(mén)、広東の9市を含む粵港澳大灣區(qū)は、澳門(mén)に極めて大きな想像の可能性をもたらした。前出の劉氏は、「澳門(mén)は人口が少なく土地も少なく、周辺都市と協(xié)力してこそ、その優(yōu)位性を発揮し、短所を回避することができる。大灣區(qū)に融合した後は、人口6700萬(wàn)人に近い大灣區(qū)は、人材が非常に豊富になり、市場(chǎng)が十分に大きくなり、より多くの資金を誘致できるようになる。さらには大灣區(qū)の力を借りて、ビジネスモデルを大陸部市場(chǎng)全體に複製することも可能になる。たとえば牛腩麺（牛バラ肉入り麺）のビジネスなら、澳門(mén)だと最大でも60萬(wàn)人分しか売れないが、今後、西安、南寧、重慶……大陸部全體に売れば、數(shù)億人規(guī)模の市場(chǎng)になるだろう」と述べた。

この20年間、汎珠江デルタ地域協(xié)力、「一帯一路」共同建設(shè)、粵港澳大灣區(qū)建設(shè)といった重大発展戦略に伴い、澳門(mén)は次々にチャンスを迎えてきた。この20年間、「蓮島」と呼ばれるこの小さな島と広大な大陸との結(jié)びつきはますます緊密なものになり、人的往來(lái)は頻繁になり、経済協(xié)力は緊密になり、両者の運(yùn)命はますます溶け合って一つに結(jié)び付き、ともに困難を乗り越え、手を取り合って勇敢に進(jìn)み、より素晴らしい未來(lái)を共同で作り上げてきた。(編集KS)

「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2019年12月17日