財(cái)政部（財(cái)務(wù)省）前副部長の朱光耀氏は24日、2021年度財(cái)新夏季サミットに出席した際、「第14次五カ年計(jì)畫期間中、中國は中等所得の罠という落とし穴を乗り越え、経済成長率平均5％を保つ必要がある」と述べた。中國新聞社が伝えた。

公式データを見ると、2020年の中國の1人あたり平均國內(nèi)総生産（GDP）は2年連続で1萬ドル（1ドルは約110.9円）を超え、「中の上」の所得國をキープしており、高所得國との発展格差が引き続き縮小している。朱氏は、「世界銀行が規(guī)定する高所得國の最新基準(zhǔn)まで、現(xiàn)在の中國はまだ2千ドル前後の開きがある」とした。

朱氏は、「第14次五カ年計(jì)畫期間中、中國が高所得のハードルを越えて、高所得國の仲間入りを果たしたいと思うなら、中國経済の年平均成長率を5％前後に保つ必要がある。同時(shí)に、中國は経済成長と汚染物質(zhì)排出削減の問題を処理し、発展と安全との関係を総合的に考える必要がある」と指摘した。

朱氏は、「中國が第14次五カ年計(jì)畫期間中に高所得國のハードルを乗り越えたとしても、中國は引き続き世界最大の発展途上國だ。同時(shí)に、第14次五カ年計(jì)畫は2035年までの長期目標(biāo)と連動する必要がある。つまり2035年には社會主義の現(xiàn)代化をほぼ実現(xiàn)し、一人當(dāng)たりGDPが中レベル先進(jìn)國の水準(zhǔn)に到達(dá)する必要があるということだ。この過程では、一人當(dāng)たりGDP成長率が年平均3.7％前後の水準(zhǔn)を保つことが必要になる」と強(qiáng)調(diào)した。

また朱氏は第14次五カ年計(jì)畫を展望して、「中國の発展は多くの新たな挑戦に直面し、複雑さと厳しさが増大している。私たちは中國が既存の経済的基礎(chǔ)をもとに、新たな発展理念を堅(jiān)持して質(zhì)の高い発展を絶えず推進(jìn)し、中國経済が常に前に向かって発展し、世界経済とよりよく融合するようにして、世界の平和?発展のために中國としてより大きな貢獻(xiàn)をするであろうと確信している」との見方を示した。（編集KS）

「人民網(wǎng)日本語版」2021年6月25日