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【イラストで知ろう!イマドキ中國(guó)】 春眠暁を覚えず?

第35回

人民網(wǎng)日本語(yǔ)版 2022年03月21日09:04

次第に暖かさが増すにつれ、この時(shí)期は「春眠暁を覚えず」という漢詩(shī)の一節(jié)にもあるように、ついつい心地よくウトウトしてしまいがち。だが中國(guó)では近年、睡眠障害に関するニュースをこの時(shí)期よく見(jiàn)かけるようになっている。その理由の一つは2001年に國(guó)際精神衛(wèi)生?神経科學(xué)基金會(huì)が定め、2003年から中國(guó)睡眠研究會(huì)が中國(guó)に紹介した3月21日の「世界睡眠デー」に、睡眠に関するデータの発表やイベントが行われるため。そしてもう一つは、中國(guó)の若者たちの間に広がる不眠が注目を集めているからだ。今回はそんな中國(guó)における睡眠事情を紹介していこう。人民網(wǎng)が伝えた。

中國(guó)の若者に広がる不眠

中國(guó)睡眠研究會(huì)のデータは、2021年に中國(guó)で睡眠障害を抱える人の數(shù)は3億人を超えたとしており、そのうち成人における不眠の発生率は38.2%に達(dá)している。また中國(guó)のデータ分析機(jī)関によると、不眠に悩んでいる人の學(xué)歴は大卒が約6割。そして主に経済が発展している一、二線都市に住んでいる22歳~40歳の成人としている。このように、大都市に住む學(xué)歴の比較的高い若者の間で不眠が広がりを見(jiàn)せていることが見(jiàn)てとれる。

その睡眠の質(zhì)に影響を與えている要因を見(jiàn)てみると、スマホを始めとする電子機(jī)器が手放せなくなっている生活習(xí)慣のほか、社會(huì)や経済が発展することでますます厳しくなっている各種の競(jìng)爭(zhēng)からのストレス、人間関係など実に様々。しかもいずれの要因もそう簡(jiǎn)単に改善できるものではないので、自然と要因そのものよりも、安眠グッズなどの快適度を高める方に目が向けられるようになっている。

睡眠経済のパワーと今後の見(jiàn)通し

睡眠障害を抱える3億人が安眠グッズを購(gòu)入したら?と考えれば、「睡眠経済」というワードで表現(xiàn)することができるレベルの経済活動(dòng)が行われていることは想像に難くない。中國(guó)において「睡眠」という業(yè)界やニーズが注目され始めてからの歴史は淺いものの、2016年から2020年のわずか4年の間に、その市場(chǎng)規(guī)模は44.42%増の2616億3千萬(wàn)元(1元は約18.6円)から3778億6千萬(wàn)元という急速な発展を遂げている。また生活リズムが速く、仕事のストレスが増大化している現(xiàn)在の中國(guó)では、睡眠障害の「主力」の若年化が進(jìn)んでいるのと同時(shí)に、その消費(fèi)もグレードアップし続けていることから、今後も「睡眠経済」の市場(chǎng)規(guī)模は引き続き成長(zhǎng)し続けるとみられている。

中國(guó)で人気の安眠グッズは?

現(xiàn)在人気を集める安眠グッズは大きく分けて薬、アプリ、グッズの3種類。薬はいわゆる処方箋も必要とするような睡眠薬から、睡眠補(bǔ)助サプリメントなど。ちょっと変わったところでは、へそのツボに貼るタイプの中醫(yī)薬や頭のツボを溫めるお灸などもあり、いかにも中國(guó)な感じがする。

アプリは無(wú)料のものから有料のものまであるが、安眠効果のある音楽やホワイトノイズ、そしてアイドルが音聲で寢かしつけてくれるといったものまである。イケボイスだったら、眠りに落ちるどころか、かえって目が冴えちゃいそう!と、ちょっと期待に胸を躍らせ、ダウンロードしてみたものの、それほどのイケボイスには出會(huì)えなかった…。

そして最後は安眠グッズ。これは実に幅広く、抱き枕や枕、マットレスなどの寢具から、アイマスク、手に握るだけでストレス解消にもなるハイテクグッズなど。値段もピンキリで効果のほどはわからないが、市場(chǎng)には様々な安眠グッズが溢れていた。

昨年4月に抜け毛をテーマにした記事を書(shū)いた際にも感じたことだが、中國(guó)の若者たちのストレスフルな日常に同情を覚えると同時(shí)に、そこから生じる旺盛な購(gòu)買力には感嘆せざるを得ない。眠れなくても、髪が寂しくても、日々頑張っている中國(guó)の若者たちの前向きな姿に私もちょっと力づけられた。(文?イラスト?玄番登史江、袁蒙)。

イラストで知ろう!イマドキ中國(guó)

人民網(wǎng)ではもっと身近なスタイルで今どきの中國(guó)を読者の皆さんに知ってもらうため、「つるにはまるまるむし爺さん」と「へのへのもへ郎」、「へめへめくつ美」の3人が流行語(yǔ)やカルチャー、時(shí)事問(wèn)題など幅広いジャンルにおける「イマドキ」を紹介。中國(guó)ってこんな國(guó)なんだ!と興味を抱き、理解を深めるきっかけにしてみてください。

「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2022年3月21日

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