中國の國網(wǎng)江西電力有限公司の関係者はこのほどパトロール中に、江西省南昌市新建區(qū)前坊村にある送電鉄塔のてっぺんに、コウノトリのペアが巣を作り、ひなを育てているのを発見した。人民網(wǎng)が報じた。

送電鉄塔のてっぺんに巣を作りひなを育てるコウノトリ(撮影?范寛)。
江西省には、コウノトリなどの中國で國家重點保護鳥類に指定されている鳥を含む様々な種類の鳥類が生息している。生態(tài)環(huán)境が改善され続けていくのにつれて、鳥類の個體數(shù)も大幅に増え、それによる送電線の故障も増えている。

送電鉄塔のてっぺんに巣を作りひなを育てるコウノトリ(撮影?范寛)。
「渡り鳥生命線」公益プロジェクトを積極的に推進し、送電線にとまったり、巣を作ったりする鳥類を保護すべく、江西電力當局は、鄱陽湖國家級自然保護區(qū)管理局といった関連機関や公益組織と連攜して「愛鳥護線聯(lián)盟」を立ち上げ、共同で送電線付近の珍しい鳥類の活動研究や、移動狀況のモニタリングを行っているほか、鳥と電線の両方の保護を常態(tài)化させる活動メカニズムを構(gòu)築している。

コウノトリが戻って來るよう、巣を強化する「渡り鳥生命線」のボランティア(撮影?范寛)。
送電線の安全と鳥類を守るために、國網(wǎng)江西電力有限公司は送電線近くに鳥が來ると感知して追い払うことのできる裝置や大型の珍しい鳥を?qū)澫螭趣筏咳斯さ膜束Bの巣といった生態(tài)系と鳥、送電線を守る裝置を獨自に研究開発し、鳥が飛來してくるエリアの送電線に取り付けている。そうすることで鳥が鉄塔の安全な場所に巣を作るよう導くほか、生態(tài)系の科學研究機関との連攜を強化して、電柱やタワー資源を十分に活用し、鳥類オンライン観測設(shè)備を取り付けて、コウノトリの繁殖狀況をモニタリング及び保護している。

鉄塔に保護プレートを設(shè)置するボランティア(撮影?范寛)。
ここ5年の間に、國網(wǎng)江西電力有限公司は、累計で約4600萬元(1元は約19.4円)を投じて、送電線708本を改善し、鳥が原因のショートが73%減少しただけでなく、負傷したり、死んだりする鳥が大幅に減った。そして、約3000羽だったコウノトリの個體數(shù)は現(xiàn)在、7000羽以上にまで増加している。(編集KN)
「人民網(wǎng)日本語版」2022年4月7日