
アジア最大の鉄道ターミナル旅客駅となる北京豊臺駅ではこのほど、開通の條件が整った。上の階には高速鉄道が、下の階には普通列車が乗り入れる獨特な體験ができるほか、長さ約580メートルの天窓が特徴で、旅客は列車を待ちながら日光浴を楽しむこともできる。運用がスタートした暁には、利用者は自動車を駐車場に止めた後、直接待合ホールに入ることも、地下鉄10號線からシームレスで高速鉄道に乗り換えることもできる。北京日報が報じた。
上を高速鉄道が走っていても靜かな構造
上空から見ると、豊臺駅は、獨特な「中」の字の構造になっており、中國初の上の階には高速列車が、下の階には普通列車が乗り入れる駅となっている。地上4階、地下1階で、最大収容人數(shù)は1萬4000人。駅舎だけでも建築面積が40萬平方メートルに達する。待合ホールの上の階には高速鉄道が、下の階には普通列車が乗り入れ、旅客はカーテンウォールを通して、出入りする列車を見ることができる。

いたる所で北京の歴史、文化の要素を取り入れた裝飾品を目にすることができる駅構內(nèi)の様子(撮影?安旭東)。
中國鉄路設計集団有限公司の北京豊臺駅プロジェクトの馬輝チーフエンジニアは、「上の階には高速鉄道が乗り入れるものの、列車を待っている旅客がうるささを感じることはない。高速列車と普通列車が同時に乗り入れることによる振動を減らすために、構造柱と桁の間に、ダンパーと鋼製ベアリングを取り付けて、待合ホールの天井の板に『エアバッグ』を取り付けているような狀態(tài)にしている。また、地下部分の壁や天井には、無機繊維を吹き付けるなどして、建物の構造自體の保溫、防音効果を増強している」と説明する。
中國初の上の階には高速列車が、下の階に普通列車が乗り入れる北京豊臺駅は今後、北京と広州を結ぶ京広高速鉄道や北京と香港地區(qū)、臺灣地區(qū)を結ぶ京港臺高速鉄道の始発駅、終著駅としての役割を擔うほか、豊沙線や京原線、京滬線、京九線、通勤路線といった路線の始発駅、終著駅としての役割も擔うことになる。(編集KN)
「人民網(wǎng)日本語版」2022年4月15日