中國文化と海外発のストリートダンスがコラボし、化學(xué)変化を起こすと新しい「東洋のストリートダンス」のジャンルが派生するのだろうか?日本のポップダンサー?Acky(アッキー)こと北村彰英さんがこのほど、取材に応じて、その質(zhì)問に対する見方や中國との不思議な「縁」について語った。中國新聞網(wǎng)が報じた。
「ダンスへの情熱があるので負けるのは怖くない」
北村さんは2001年から中國と日本を行き來し、オールドスクールに分類されるストリートダンスの一つ「ポップダンス」をPRし、中國でストリートダンスが全國民が參加するスポーツへと発展するのを目にしてきた。そんな北村さんは、「初めて北京に來た時、ポップダンスをしているダンサーは10人ほどしかいなかった。しかし、2005年には100人に、2007年には500人以上にまで増加した。近年、ポップダンスイベントには1千人以上が參加するようになっており、想像を超えるスピードで発展している」と感慨深く語る。
北村さんは、中國でストリートダンサーを増やすことだけでなく、ストリートダンスのコンセプトを伝えることを特に重視している。新型コロナウイルス感染癥の影響で、世界各國のほぼ全ての大型ストリートダンス大會が中止となった。しかし、2021年、中國の人気ストリートダンスがテーマのバラエティー番組が北村さんを招待した。ダンス歴27年の超ベテランダンサーである北村さんは、「子供は小さいし、新型コロナウイルス感染癥も心配だし、負けることも怖い」と少し迷ったものの、ダンスへの情熱が後押しして、中國を訪問し番組に出演した。

ゲストとして中國最高レベルのストリートダンス大會「Dance Vison」に出場しダンスを披露する北村さん(寫真提供?北村さん)。
ストリートダンスのスタイルは1つであってはならない
中國におけるダンスの経験やダンサーとの交流を通して、北村さんは、「異なる文化がコラボすると、化學(xué)変化を起こして新しいストリートダンスのジャンルが生まれる」と感じているといい、「中國、ひいてはアジアでは、ストリートダンスは最初、文化の舶來品に過ぎなかった。しかし、今では決して珍しいものではなくなり、中國テイストもどんどん濃くなっている」と感慨深く語る。
北村さんが中國ダンスについて知るようになったのは甘粛省の敦煌壁畫がきっかけだった。1千年以上の歴史を誇る石窟の壁畫は、當時の音楽やダンス、服飾、社會の風習(xí)などを反映しているほか、古代のイラン、インド、ギリシャといった國の文化?アートの面影を見ることもできる?!袱饯欷长饯⑷诤悉认嗷⒖激蝹ゴ螭十b物だ。自由に思いっきり表現(xiàn)できるストリートダンスのステージで披露されるダンスのスタイルは1つであってはならない。私は世界のダンサーと交流するステージを通して、西洋発のストリートダンス文化に対する認識や理解を表現(xiàn)することを渇望する中國のダンサーの姿を見たい。そして、『中國スタイル』のダンスを生み出してほしい。このような、東洋と西洋のストリートダンス文化が交流し、化學(xué)変化を起こすと、世界におけるストリートダンスの発展も促進される」と北村さん。

故宮博物院で展示されている敦煌壁畫文化財のレプリカ(撮影?史春陽)。

日本の最高レベルのダンスバトルイベント「OLD SCHOOL NIGHT」で、2000年から2017年の間に7回の優(yōu)勝という歴代初の快挙を成し遂げた北村さん(寫真提供?北村さん)。
中國スタイルと西洋スタイルがコラボして化學(xué)変化

ポピュラー音楽やストリートダンスといったトレンドアートを取り入れた舞踴劇「劉三姐」(撮影?賈天勇)。
歐州やアジア各國のストリートダンスとはスタイルがやや異なる中國テイストのストリートダンスは今後、新たなトレンドへと発展していくのだろうか?
北村さんは、「2年にわたり中國でストリートダンスをPRする間に、ワクワクさせられる中國スタイルのダンスを見てきた。中國のストリートダンサーは、中華文化をストリートダンスに取り入れ、民族文化に対する自信を表現(xiàn)しているほか、獨特なストリートダンスのスタイルを通じて、民族文化を伝承し、発揚している。日本人ストリートダンサーとして活動してきたが、中國のダンサーのように、日本スタイルのストリートダンスにチャレンジしたことは一度もない。私にとっては、すごく感じるものがあると同時に、いい勉強の機會になった。中國スタイルのダンスと西洋スタイルのダンスがコラボして不思議な化學(xué)変化を起こすのを目撃してきた。これは、ストリートダンス界の將來にとって、とても重要なことで、必ず流行するだろう」との見方を示した。(編集KN)

「人民網(wǎng)日本語版」2022年9月21日