四川省成都市のある漢服メイク?ヘアセットスタジオ內(nèi)で、モデルのメイクとヘアセットをチェックする漢服ヘアメイクアップアーティスト（寫真右、2023年9月26日撮影?王磊）。

春節(jié)（舊正月、今年は2月10日）期間中、陝西省の古都?西安では、漢服を著て古都を歩くというのがトレンドとなった。その影響でメイクアップアーティストのニーズが急速に高まり、予約が取れないといったケースまで生じるほどだった。西安市のあるメイクアップアーティスト専門學(xué)校の學(xué)生は、「春節(jié)中の日給は500－1000元（1元は約20.9円）だった」としている。工人日?qǐng)?bào)が報(bào)じた。

特に目新しい職業(yè)でもないメイクアップアーティストが最近、突然引っ張りだこになっているのには、いくつかの理由がある。まず1つ目の理由として、歴史や文化を感じることのできる古都や観光スポットでの體験型観光プロジェクトが人気となっていることが挙げられる。メイクアップアーティストは観光客にメイクのほか、漢服のコーディネートといった専門的なサービスも提供する。こうしたサービスを受けた観光客は、周りの環(huán)境や雰囲気に溶け込んだり、イベントなどで漢服を著たパフォーマーと至近距離で交流したりして、歴史情緒を感じることができるだけでなく、自分も何かの役を演じているかのような新鮮な気分を味わうことができる。さらに2つ目の理由として、春節(jié)期間中は、親戚や友人と會(huì)ったり、結(jié)婚式に參加したり、各種蕓術(shù)関連イベントに參加したりするために、メイクをしなければならない人も増えるため、メイクアップアーティストは貓の手も借りたいほど忙しくなるのだ。

メイクアップアーティストが引っ張りだこになっていることは、職業(yè)教育に少なからぬヒントを與えている。多くの中等職業(yè)?技術(shù)學(xué)校は早くから美容や美髪関連の學(xué)科を開設(shè)しているものの、従來(lái)の美容関連の職業(yè)トレーニングでは、今の市場(chǎng)のニーズにうまく応えることができないのが現(xiàn)狀だからだ。従來(lái)の美容師や理髪師と異なり、メイクアップアーティストはヘアファッションやメイクアップ、衣裝のコーディネートまで全體的なコーディネートを手掛けることになる。

そのため職業(yè)教育機(jī)関は、メイクアップアーティストを育成する際、學(xué)生のアートセンス、美學(xué)リテラシー、歴史の知識(shí)といった面のレベルアップを重視しなければならない。メイクアップアーティストが、漢や唐に時(shí)代のメイクの特徴、西安や河南省洛陽(yáng)といった歴史ある古都に関係した歴史や文化を把握していれば、そのメイクスタイルや出來(lái)栄えは、歴史とマッチし、じっくり體験を楽しみたいという観光客の願(yuàn)いを満たすこともできるはずだ。こうした観點(diǎn)から考えると、関連の職業(yè)教育機(jī)関は、一般的なメイクアップアーティストを育成することで満足せず、さらに奧深さがあり、レベルの高いメイクアップアーティスト育成に努めなければならない。

また、オシャレを楽しみたい人が増えるにつれ、今後はメイクアップのスキルを?qū)Wぶ主婦を始めとする人々が増えることが予想され、職業(yè)教育にとっては開発に値する「金脈」となるだろう。 （編集KN）

「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2024年2月21日