トロピカルフルーツの栽培が盛んな四川省攀枝花市では近年、Uターンして來る「Z世代」が増加している。果物の収穫期を迎えると、同市にある果樹園では、スマホスタンドを立ててライブ配信をし、果物のPRをしている若者の姿が目立つようになる。親の世代が築いた果樹園は、その子供である若い世代の「ライブ配信の場」となっている。中國新聞社が報じた。

2月3日、果樹園で家族と作業(yè)する許開成さん(一番右)。撮影?安源

生まれ故郷に戻って起業(yè)した若者の一人である許開成さん(27)は、毎日朝早くに果樹園に來て、100本以上のマンゴーの木の世話をしている。

攀枝花市仁和區(qū)紅旗村に戻って來た許さんは、「インターネットを活用してオンラインで受注できるというのが、僕たちと親の世代の一番の違い」と話す。紅旗村に戻って來る前は、四川省成都市のあるEC企業(yè)で2年働いていたという許さんは、「父親から果樹の栽培や果樹園の管理の仕方を教えてもらいながら、これまでに積み上げたEC運営の経験を活用して、マンゴーをオンラインで販売している。會社の仕事に縛られたくない。それに、攀枝花のマンゴーは市場でも既に知名度が高いので、実家に戻って父親と一緒に働くことにした」と話す。

2月3日、父親とマンゴーを詰める箱について話し合う許開成さん(右)。撮影?安源

日進月歩で発展する生まれ故郷を見ているうちに、許さんは「大都市でなくても、事業(yè)で成功できるチャンスはたくさんある」ことに気づくようになったという。仁和區(qū)では、許さんの実家を含めた農(nóng)場80軒以上からなる連盟があり、効率的な協(xié)力ネットワークを通して、栽培や受注、ブランドビルディング、販売ルート拡大などを展開し、共にマンゴー産業(yè)を発展させ、生産量は今や年間500トン以上に達している。許さんは、「國內(nèi)市場や比較的成熟しているロシア、ネパール市場のほかにも、今年は海外市場をもっと開拓し、攀枝花のマンゴーをさらに多くの國に輸出できるよう取り組む計畫」と話す。

毎年、春節(jié)(舊正月)に合わせた連休が終わると、攀枝花米易県草場鎮(zhèn)竜華村はトマトの販売シーズンを迎え、ECを通して1日當たり3萬件を受注して、それを宅配便で発送している?！?5後(1995－99年生まれ)」の歐乙遜さんは、朝から晩まで竜華村EC発送センターで農(nóng)家の発送をサポートしており、「他の地域で働くよりも、生まれ故郷に戻って働いているほうが忙しい。毎日、夜明けまで働いている。でも、収入は前と比べてほぼ倍増した。それに、ECの分野で起業(yè)するコツも學(xué)べた」と話す。

故郷に戻って3年になる歐さんは、故郷が起業(yè)に適した場所だと徐々に考えるようになった。2021年、兄の歐勇さんの勧めもあって、大學(xué)を卒業(yè)したばかりの歐さんは故郷に戻ることにした。地元では有名なEC起業(yè)成功者である歐勇さんは、竜華村に戻って來て起業(yè)した1人目の青年だ。そんな歐勇さんは、ショッピングサイト「淘寶」に竜華村で初めてのネットショップを開設(shè)し、1年目になんと30萬元(1元は約20.9円)を売り上げた。さらに、歐勇さんはEC協(xié)會も立ち上げ、起業(yè)の経験や教訓(xùn)を故郷に戻って來る若者に惜しみなく伝えている?，F(xiàn)在、竜華村の980世帯のうち、257世帯がECを営むようになっている。（編集KN）

「人民網(wǎng)日本語版」2024年2月27日