全國人民代表大會（全人代）代表で、吉林省松原市黨委員會の副書記を務(wù)める、陳強市長は、吉林代表団開放日だった3月7日午前、中國のネット上で最近、「査乾湖の魚は、他の地域から買ってきた魚を、まるで風(fēng)呂に入らせるように、一時的に泳がせた後、水揚げした魚だ」という噂が流れていることについて、「今日、皆さんの前で、デマを打ち消したい」と自ら言及し、「風(fēng)呂上がりの魚というのは全くの『デマ』だ」とした。

陳市長が言い終わるや、會場內(nèi)には笑い聲が起こり、一気に和やかな雰囲気になった。

美しい査乾湖の景色（撮影?李洋）。

陳市長は、身振りを交えながら、「実際に見てもらえば、分かってもらえると思うが、査乾湖は、見渡す限り果てしがなく、湖面はそよ風(fēng)で波立っている。魚を一旦放流して『風(fēng)呂に入れた』としても、それをまた捕獲するのは恐らく不可能だろう」と話し、記者たちはまるで凍った査乾湖の湖面へ実際に案內(nèi)されているような気分になっていた。

また陳市長は、記者たちに査乾湖の生態(tài)系についてより直観的に理解してもらおうと、一連のデータを紹介し、「査乾湖の年間捕獲量は2370トンで、これはこの湖に生息する魚の総量のおよそ10％に當(dāng)たる數(shù)字となる。一般的に大きな湖における安全とされる捕獲量は20％前後なので、それと比べると、査乾湖はかなり少ない。つまり、90％の魚は悠々と、かつすくすくと湖で生長していることになる。また、現(xiàn)在年間1000萬匹の稚魚を放流しており、捕獲する際も大きな魚のみで、小さな魚は捕獲していない」と説明した。

そのためまさに陳市長が強調(diào)するように、査乾湖の漁業(yè)資源は豊富で、経済効果を生んでいるほか、生態(tài)系がしっかりと守られているため、他の地域の魚を放流して、水増しする必要はない、ということになる。

2020年、吉林省松原市査乾湖で行われた「中國査乾湖第19回氷雪漁捕文化観光祭」で冬一番に捕獲された魚が300萬元の高値で落札。

今回の開放日は、査乾湖の魚が「名譽を挽回」したほか、生態(tài)系保全に対する吉林省の決意とその成果について、多くの人が理解を深める機會となった。近い將來、査乾湖は、魚が悠々と泳ぎ、人々の喜びの聲が上がる場所であるだけでなく、人と自然が調(diào)和よく共生するモデルケースとなるに違いない。（編集KN）

「人民網(wǎng)日本語版」2025年3月11日