電力消費の少ない深夜、安徽省六安市にある中國初のメガワット級水素エネルギー総合利用モデルステーションで、水素製造システムが稼働を開始した。作業(yè)服に著替え、安全ヘルメットを裝著した夏鵬氏は設備の間を行き來しながら、各作業(yè)プロセスを入念にチェックした。運用?保守管理者としての夏氏は、このエネルギー貯蔵発電所の安全かつ安定的で効率的な稼働を保証する必要がある。人民日報海外版が伝えた。

「エネルギー貯蔵発電所は主にピークカット?ピークシフトの役割を果たしており、一種の大型モバイルバッテリーのようなものだ」。夏氏は、「水素エネルギー貯蔵モデルは夜間の非ピーク時の電力や余剰の新エネルギーを用いて大規(guī)模な水素製造を行い、電力を水素エネルギーに変換?貯蔵し、電力需要のピーク時に再び電力へと変換して供給するものだ」と説明した。同ステーションは「電力―水素―電力」の循環(huán)?変換を通じて、年間約1091トンの標準石炭、約1889トンの二酸化炭素排出を削減できる。

いわゆるエネルギー貯蔵発電所運用?保守管理者とは、工具や計測機器、検査裝置を用いて、電気化學、圧縮空気、フライホイールなどのエネルギー貯蔵ユニットやシステムのデータ収集、狀態(tài)監(jiān)視、運用?保守、設備資料の管理を行う人のことだ。

「大型モバイルバッテリー」の維持管理者としての夏氏は毎日厳格な作業(yè)手順に従い、発電所の全面的な運転監(jiān)視、巡回點検、安全管理を?qū)g施している。自動監(jiān)視システムがあるものの、夏氏は深夜も1時間ごとに作業(yè)場の設備をチェックし、水素の純度や殘留水量などのデータを記録する。朝になると、純水設備や整流裝置の狀態(tài)を確認し、新たな一日の電力供給に備える……。作業(yè)手順を熟知しているにもかかわらず、夏氏は初めて業(yè)務に攜わったときと同じ慎重さと集中力を保ち続けている。

夏氏は、「新エネルギー技術の絶え間ない進歩に伴い、エネルギー貯蔵発電所の運用?保守は將來的に『デジタルツイン＋AI診斷』へと移行していく。我々運用?保守管理者は単なる設備の保守擔當者だけでなく、エネルギー価値の再構築者にもなるだろう」と今後のキャリア展望に期待を寄せた。

炭素吸収量測定評価技術者、総合エネルギーサービス従事者、危険廃棄物処理技術者……中國の経済?社會の発展がグリーン化と低炭素化が加速する質(zhì)の高い発展段階に入る中で、多くのグリーン職業(yè)が次々と誕生している。人的資源?社會保障部（?。─F(xiàn)在認定しているグリーン職業(yè)は137職種。うち「中華人民共和國職業(yè)分類大典（2022年版）」は134職種、2024年7月に発表された「生物工學技術者などの職業(yè)情報公開に関する通知」は3職種を認定している。

省エネルギー?排出削減から生態(tài)系修復へ、クリーンエネルギーから循環(huán)経済に至るまで、急成長を遂げるグリーン職業(yè)は多様な分野に及んでおり、中國の全面的なエコ文明の建設推進という経済?社會の発展の需要に合致するとともに、中國の新産業(yè)?新業(yè)態(tài)の持続的な発展と成長を生き生きと體現(xiàn)するものでもある。（編集YF）

「人民網(wǎng)日本語版」2025年3月19日