北京市の在中國日本國大使館?多目的ホールで3月20日、日本の食品を使った中華料理コンテスト「中日融合-新派中餐創(chuàng)意大賽」が開催された。また、日本食品の中華料理業(yè)界への販路開拓を目的とした展示會も行われ、食品企業(yè)38社が參加した。中國の食品業(yè)者やレストラン関係者ら數(shù)百人が訪れ、會場は賑わいを見せた。

「中日融合-新派中餐創(chuàng)意大賽」で調(diào)理された料理（撮影?勝又あや子）

金杉憲治駐中國大使は挨拶の中で、今回のイベントについて、「中華料理業(yè)界と日本の食品関連企業(yè)との交流を促進(jìn)することにより、中華料理の新たな魅力を生み出すことを目的としている。食品や調(diào)理技術(shù)のうえにおいて、日中両國が協(xié)力できることは非常に多いと考えている。今回の企畫を通じて、新たなパートナーシップが生まれ、中國の食文化がさらに豊かに発展することを期待している」と述べた。

挨拶する金杉憲治駐中國大使（提供?北京フード會）

■日本の食品と中華料理が出會うと…

今回のコンテストでは、イベントに參加する日系食品企業(yè)に対し、コンテストに使ってほしい食品を募集。それをリスト化し、參加希望のあったシェフに食品を選んでもらった。コンテストには、ホテルやレストラン、料理學(xué)校などから中華料理のシェフ14人が參加した。

「中日融合-新派中餐創(chuàng)意大賽」に參加したシェフが調(diào)理をする様子（撮影?勝又あや子）

使われた食品は、和牛ステーキ、焼肉のたれ、唐揚(yáng)げ粉、結(jié)びしらたき、マヨネーズ、海苔、料理酒、かぼちゃペースト、竜田揚(yáng)げ粉、ビール、ハム、味醂、豚骨やチキン、牛骨などのスープ類、カレー、抹茶パウダー、高菜漬け、冷凍揚(yáng)げジャガイモ、ドレッシング、中華麺、大根の漬物などなど……。なかにはヤクルトを使ったものまであり、柔軟な発想が感じられた。

日本の食品を使った創(chuàng)作中華料理の數(shù)々（提供?北京フード會）

展示用の料理作品は日本料理向けの食器に盛り付けられ、料理の盛り付けの面でも「中日融合」が表現(xiàn)された。

審査は中國人の中華料理シェフと日本人の日本料理シェフが擔(dān)當(dāng)。厳正な審査の結(jié)果、北京市勁松職業(yè)高中（高等學(xué)校）の教師をしている許月さんの酸湯三色魚麺が選ばれた。中國産のイサキの身を練ったものをベースに、ほうれん草と竹炭で著色したものと合わせて三色の麺のように仕立て、酸味のあるスープと合わせた。スープには日本の濃厚チキンスープ、牛骨スープ、かぼちゃペーストが使われている。

優(yōu)勝した酸湯三色魚麺（提供?北京フード會）

■日本の食品の販路を中華料理業(yè)界にも拡大

今回のイベントを主催した北京フード會では、日本大使館や日本貿(mào)易振興機(jī)構(gòu)（ジェトロ）、日中経済協(xié)會などと協(xié)力して、これまでも日本食品をPRするイベントを開催してきた。しかし、これまでのPR先は日本料理レストランやスーパーが主體だった。今回は大きく発想を転換し、ターゲットを中華料理業(yè)界に向け、さらなる販路拡大を狙った。

在中國日本國大使館経済部の真島哲彌參事官は、「これまでは、現(xiàn)地の中華料理の人たちに日本の優(yōu)れた製品を使っていただくことができていなかった」と振り返る。北京フード會の會長を務(wù)める食研食品（中國）有限公司の木村誠営業(yè)総監(jiān)も、「北京に進(jìn)出している日系の食品関係企業(yè)は、日本料理関係や日系スーパーを販売チャネルとしているところが多い。今回はそのチャネルを広げて、中國でのさらなる発展を期す狙いがある」と話す。

「中日融合-新派中餐創(chuàng)意大賽」に參加したシェフが料理の盛り付けをする様子（撮影?勝又あや子）

今回のイベントの目玉は、なんといってもコンテストを?qū)g施した點(diǎn)だ。真島參事官は「日本の食品を?qū)g際にプロの技で使ったらどうなるのかを?qū)g感してもらうためのコンテストになっている?！喝毡兢韦猡韦蚴工盲皮长螭拭姘驻の钉鳏欷毪韦护趣いΔ栅Δ恕⑿陇筏ぶ腥A料理の良さを引き出せるのではないか」と話す。木村會長も、「中華料理のシェフからは、日本料理関係の食品や調(diào)味料に対して、『実際使ってみたら今までの料理がもっと良くなった』という聲も聞く。今回は実際に試してもらい、新たな可能性を感じてもらいたい」と期待を込めた。（文/勝又あや子）

「人民網(wǎng)日本語版」2025年3月21日