中國ではすでに夏入りした地域もあり、各地の気溫がぐんぐん上がっている。そして、暑い時(shí)に食べると、さっぱりと涼しくなるスイカの人気も高まり、市場(chǎng)ではニーズが急上昇?！弗攻ぅa定士」が大忙しとなり、毎日朝から晩まで品質(zhì)を見極め、業(yè)者が高品質(zhì)のスイカを中國各地に屆けることができるようサポートしている。

早朝6時(shí)、山東省菏沢市定陶區(qū)南王店鎮(zhèn)のスイカ市場(chǎng)はすでに活気に満ちていた。中國各地から來た業(yè)者が集まり、品質(zhì)の優(yōu)れたスイカを選び、各市場(chǎng)へと運(yùn)んでいく。では、大きさの異なるスイカの中から、どのようにおいしいスイカを見極めているのだろうか？その仕事を請(qǐng)け負(fù)うのがスイカ鑑定士で、他の地域からやって來る業(yè)者は事前に鑑定士に連絡(luò)して予約を入れておくと、糖度が高く、口當(dāng)たりの良いスイカを選んでもらえる。

スイカの鑑定をするようになって5年になるという馬旗さんは、南王店鎮(zhèn)のスイカ市場(chǎng)にでは、數(shù)少ない女性のスイカ鑑定士。ベテランとまではいかないものの、果皮のツヤや黒の縦縞などをチェックしたり、叩いた時(shí)の音を聞いたりして、スイカの完熟度、糖度、口當(dāng)たりなどを判斷し、バイヤーや消費(fèi)者がおいしいスイカを仕入れたり、購入したりできるようサポートしている。

あまり知られていない職業(yè)は、収入も少ないというのが多くの人のイメージかもしれないものの、プロのスイカ鑑定士は高収入で、検索のトレンド入りもしているほどだ。プロのスイカ鑑定士は、見て、觸り、聞くことで、2－3秒でスイカが熟れているか、おいしいかなどを判斷するスキルを備えている。毎年、夏になると、スイカ鑑定士は、スイカの生産地で引っ張りだことなり、ほとんどが月収1萬元(1元は約20.1円)を手にすることができるという。

中國の人力資源社會(huì)保障部（省）は今月8日、17の新職業(yè)と42の新職種が「國家職業(yè)分類大典」に組み込まれる計(jì)畫であることを発表した。そこには、家畜の取引を正確に把握する「家畜ブローカー」や共同所有資産を運(yùn)営する「農(nóng)村コラボラティブエコノミーマネージャー」など、農(nóng)業(yè)と関係のある職業(yè)?職種もたくさん含まれていた。これらのあまり知られていない農(nóng)業(yè)関連の仕事は、一部の人が必要に迫られて選ぶ職業(yè)ではなく、堅(jiān)実な新たな職業(yè)となっている。

ただ、こうした新興の職業(yè)に就いて、活躍し、ひと稼ぎするというのは、思っているほど簡(jiǎn)単なことでは決してない。これらのあまり知られていない新興職業(yè)が、本當(dāng)の意味で継続して発展することできる職業(yè)の選択肢となるためには、「農(nóng)業(yè)+職業(yè)化」の発展の道において、育成體系を整備することが急務(wù)だ。多くのネットユーザーは、「スイカの鑑定の月収は3萬元」という情報(bào)を見て、「自分にもできる」と感じている。しかし、実際には、トレーニングや練習(xí)を積み重ねるほか、「スイカ品質(zhì)鑑定士資格証」を取得しなければ、プロのスイカ鑑定士になることはできない。中國各地のスイカの生産地では、その資格を取得している人は非常に少ない。

先ごろ、一部の高等教育機(jī)関が「ザリガニ學(xué)科」を開設(shè)したことは有益な模索となっている。これらの高等教育機(jī)関は、カリキュラム設(shè)置や學(xué)校と企業(yè)が提攜する実踐型トレーニング、業(yè)界の認(rèn)証といった系統(tǒng)的な資質(zhì)體系を通して、専門人材を育成して、學(xué)生の就職率を約100％にまで引き上げることに成功している。こうしたスタイルは、農(nóng)業(yè)関連の新興職業(yè)の分野で再現(xiàn)する価値がある。そうすることで、より多くの新興職業(yè)が、「學(xué)んだ教訓(xùn)」の限界を打破し、標(biāo)準(zhǔn)化と専門化の発展の道を歩むことができるようになるはずだ。（編集KN）

「人民網(wǎng)日本語版」2025年5月19日