中國(guó)の國(guó)家一級(jí)保護(hù)動(dòng)物に指定されているトキの今年の繁殖期がほぼ終了した。各地のトキ保護(hù)拠點(diǎn)からは、飼育個(gè)體群と野外個(gè)體群のどちらでも多くのトキのヒナが誕生し、個(gè)體數(shù)が過去最高を更新?したとの報(bào)告が相次いでいる。

河南省羅山県董寨國(guó)家級(jí)自然保護(hù)區(qū)のスタッフは、トキの野外個(gè)體群で今年、67組がペアリングしたことを確認(rèn)。現(xiàn)時(shí)點(diǎn)で、個(gè)體數(shù)が700羽以上にまで増加したという。

浙江省徳清県の浙江省トキ緊急保護(hù)基地は、中國(guó)南方エリアにおけるトキの個(gè)體群構(gòu)築拠點(diǎn)だ。同保護(hù)基地では今年、飼育下のトキから合わせて102羽のヒナが生まれた。うち68羽は自然孵化、34羽は人工孵化だった?，F(xiàn)時(shí)點(diǎn)で、徳清県のトキの個(gè)體數(shù)は960羽まで増加した。內(nèi)訳は野外個(gè)體數(shù)が500羽以上、飼育下のトキが440羽となっている。

陝西省銅川市は、秦嶺山脈以北で初めて野生復(fù)帰のためにトキが放鳥された場(chǎng)所で、野外個(gè)體數(shù)は280羽以上にまで増加している。

各地で再びトキの姿 個(gè)體數(shù)が1萬羽以上にまで回復(fù)

トキはかつて東アジアのほとんどの地域に広く分布していたものの、生息地が破壊されたことなどが原因で、個(gè)體數(shù)が激減した。1981年、陝西省洋県で、7羽の野生のトキが発見されて以降、中國(guó)は一連の効果的な対策を講じ、多くの地域で再びトキの姿が見られるようになっている。

野生復(fù)帰に向けたトキの放鳥は、かつての生息地に種を再導(dǎo)入するための主なアプローチとなっている。2004年、中國(guó)は陝西省洋県華陽鎮(zhèn)において、飼育されていたトキの放鳥を初めて実施した。そして2007年には、種の再導(dǎo)入に向けて、陝西省寧陝県でトキが放鳥された。

トキの分布を長(zhǎng)江流域から黃河流域まで拡大させるべく、中國(guó)は2013年、秦嶺山脈以北の陝西省銅川市で放鳥を?qū)g施した。さらに、2020年から10年かけて、同山脈の北麓でトキを放鳥する計(jì)畫を?qū)g施しており、これまでに西安市や渭南市などで110羽のトキが放鳥された。

保護(hù)のための取り組みが40年以上続けられた結(jié)果、中國(guó)では現(xiàn)在、野生のトキの個(gè)體群の分布が最初に発見された洋県から漢中市全域に拡大。さらに東の安康市、商洛市、湖北省十堰市、南の四川省広元市、巴中市、西の甘粛省隴南市、北の陝西省寶鶏市でも、野生のトキが生息するようになった。

陝西省の漢中トキ國(guó)家級(jí)自然保護(hù)區(qū)管理局の?？藙倬珠L(zhǎng)によると、「現(xiàn)時(shí)點(diǎn)で、世界のトキの個(gè)體數(shù)は1萬羽の大臺(tái)を突破した。中國(guó)のトキの個(gè)體群は10以上の省に分布している」という。（編集KN）

「人民網(wǎng)日本語版」2025年7月15日