甘粛省敦煌市鳴沙山月牙泉景勝地サービスセンターは7月31日、長年の対策により、月牙泉の平均観測水位が安定して上昇していることを明らかにした。甘粛省地質(zhì)環(huán)境監(jiān)測院の最新データによると、月牙泉南岸のモニタリングポイントの水深は3.8メートル、水域面積は約2.1ヘクタールで、いずれもこの20年余りで最大値を記録した。新華社が伝えた。

月牙泉は、風(fēng)が吹くと「砂が鳴く」ような音を出す砂山「鳴沙山」のふもとにあり、「砂漠とオアシス」の共生が実現(xiàn)している。砂に埋もれることのない不思議な泉であるほか、形が月牙（三日月）にそっくりであることから「月牙泉」と呼ばれ、「砂漠第一泉」とも呼ばれている。砂漠の泉という獨(dú)特の奇観は、生態(tài)學(xué)的価値が非常に高く、敦煌市の生態(tài)系の「バロメーター」となっている。

甘粛省敦煌市鳴沙山月牙泉景勝地。（5月31日撮影?張暁亮）

自然の要因と人為的要因が重なり、1970年代、敦煌盆地エリアの地下水の水位が下がり、月牙泉の水位も急激に低下し、水域面積も縮小の一途をたどった。その後、月牙泉の修復(fù)?補(bǔ)水プロジェクトが2016年に始まり、2020年に完了した。

貯水?水補(bǔ)給、試験?モデル、河道の洪水防止、自然の濕地環(huán)境の創(chuàng)出といった機(jī)能が一體となった月牙泉の修復(fù)?補(bǔ)水プロジェクトは、月牙泉保護(hù)の重要な措置となった。

近年、月牙泉の平均観測水位は安定して上昇し、2021年には3メートルの大臺(tái)を突破。その後も安定して3.2メートル前後を維持している。

甘粛省敦煌市鳴沙山月牙泉景勝地で記念寫真を撮影する女性（6月21日撮影?張暁亮）

水が豊かで美しくなった月牙泉の景観を一目見ようと、中國國內(nèi)外から多くの観光客が押し寄せている。今年1-6月期、鳴沙山月牙泉景勝地を訪れた観光客は前年同期比3.2％増の延べ125萬7700人に達(dá)した。

さらに良い形で月牙泉を保護(hù)するべく、景勝地サービスセンターは月牙泉の水位データを収集し続けており、的確に事前対応するほか、科學(xué)的に水位の変化に対応している。さらに、風(fēng)速と風(fēng)向の観測裝置などの設(shè)備を重要ポイントに設(shè)置し、研究者と共に砂山の変化や砂嵐の環(huán)境を研究し、精度の高い防砂措置をサポートしている。（編集KN）

「人民網(wǎng)日本語版」2025年8月4日