筆者が10月22日、雲(yún)南省第一人民病院放射線科を訪れたところ、冠動脈疾患の患者が光子計數(shù)CTによる検査を受けていた。モニター畫面には、従來のCTではぼやけて見えにくかった冠動脈ステント內(nèi)部の構(gòu)造が鮮明に映し出され、石灰化プラークの境界も明瞭で、わずか0.2ミリメートルの微小な病変まで捉えることができた。これは、雲(yún)南省初の光子計數(shù)CTがもたらした「マイクロメートルレベル」の高精度診斷體験だ。中國新聞網(wǎng)が伝えた。

雲(yún)南省第一人民病院に設(shè)置された光子計數(shù)CTがこのほど、正式に稼働を開始した。世界最先端のこの畫像診斷裝置は、新開発の光子計數(shù)型検出器を搭載し、X線光子一つひとつの情報を直接検出?記録でき、従來の「推定」型から「精密計算」型への飛躍を?qū)g現(xiàn)し、雲(yún)南省の醫(yī)用畫像診斷はついに「マイクロメートル時代」に突入した。

同院放射線科の王罡主任は、「従來のCTは複數(shù)回の光電変換を経るため、多くの光子情報が失われていたのに対し、光子計數(shù)CTはX線光子を直接畫像化できるので、情報損失を大幅に減らせる。この技術(shù)は複數(shù)のブレイクスルーをもたらしている。畫像はより鮮明になり、スライス厚は0.2ミリメートルと髪の毛の10分の1ほどの微細(xì)構(gòu)造まで識別可能。放射線量も大幅に低減され、肺部検査の被ばく量は従來のCTの10分の1、冠動脈検査では50％近く削減された。さらに速度が向上し、全身スキャンはわずか5秒で完了し、物質(zhì)の分離や成分分析など機能面でも格段に向上している」と説明。

光子計數(shù)CTを用いて患者の胸部スキャンを行う王罡主任。撮影?陸希成

心疾患診斷においては、光子計數(shù)CTの優(yōu)位性が特に際立つ。王主任は、「以前はステント內(nèi)部の狀態(tài)がはっきり見えなかったが、今は再狹窄の有無を正確に判斷できる。この裝置はプラークの性狀分析も精密に行えるため、治療方針の決定に信頼できる根拠を提供する。そして、患者は心拍數(shù)を抑えたり息を止めたりする訓(xùn)練を行う必要がなく、検査時の快適性が大幅に向上している」と話す。（編集YF）

「人民網(wǎng)日本語版」2025年10月23日