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【ぶらり北京】あの友誼商店は今!編

人民網(wǎng)日本語版 2025年10月31日15:38

北京の街を人民網(wǎng)日本人編集者のA姐とG姐がぶらりと歩いて紹介する、その名も「ぶらり北京」。今回は、北京友誼商店をリノベーションした「友誼花園(フレンドシップガーデン)」を訪れました。友誼商店といえば、かつては外國人旅行者にとって欠かせないお土産購入スポット。そんな友誼商店がリノベーションでどんな風(fēng)に変わったのか、A姐G姐と一緒に覗いてみましょう!

??A姐とG姐が「北京友誼商店の今」を訪ねる様子はこちらの動(dòng)畫でどうぞ!

■そもそも「友誼商店」って何?

建國門外大街にある北京友誼商店がリノベーションを経て生まれ変わり、2025年9月末に「友誼花園(フレンドシップガーデン)」として正式にオープン。北京の人気スポットになっている。

北京友諠商店がリノベーションされ、おしゃれスポットとして生まれ変わった「友諠花園(フレンドシップガーデン)」(撮影?勝又あや子)

北京友誼商店がリノベーションされ、おしゃれスポットとして生まれ変わった「友誼花園(フレンドシップガーデン)」(撮影?勝又あや子)

ところで、比較的若い世代の人の中には、そもそも「友誼商店って何?」と思う人もいるかもしれない。友誼商店は、中國に駐在する外交官や外國人専門家、中國を訪問した外國人向けの國営店舗のことだ。平たく言えば、外國人観光客にとっての中國土産購入スポットで、必ず一度は行ったことのある場所だったと言っても過言ではないだろう?!笇澩忾_放の窓」と言ってもいい存在だった。

北京友誼商店は1964年に開店し、1973年に現(xiàn)在の建國門外大街に移転。2024年からリノベーションが進(jìn)められていた。

かつての北京友諠商店(「友諠花園」內(nèi)の説明プレートより)と現(xiàn)在の北京友諠商店(撮影?勝又あや子)

かつての北京友誼商店(「友誼花園」內(nèi)の説明プレートより)と現(xiàn)在の北京友誼商店(撮影?勝又あや子)

北京で暮らす外國人にとっても、北京友誼商店は欠かせない存在だった。日本に帰國する際のお土産を買うだけでなく、當(dāng)時(shí)はなかなか手に入らなかったバターや生乳、洋風(fēng)のパンなどの食品や生活用品を友誼商店付屬のスーパーに買いに來ることも多かった。

北京友諠商店で買い物をする外國人(「友諠花園」內(nèi)の説明プレートを撮影?勝又あや子)

北京友誼商店で買い物をする外國人(「友誼花園」內(nèi)の説明プレートを撮影?勝又あや子)

■かつての「対外開放の窓」

中國人にとっても、海外から輸入した家電、高級(jí)タバコ?酒といった商品を扱う友誼商店は、いわば「憧れの存在」だった。例えば、1979年に中國市場に進(jìn)出したコカ?コーラは、最初は北京友誼商店と一部の外國人向けホテルでしか買えなかった。當(dāng)時(shí)の値段は1本4角(角は1元の10分の1)。國産炭酸飲料の価格が1本8分(分は元の100分の1)だったから、その値段の高さが分かるだろう。

コカ?コーラの搬入作業(yè)の様子(「友諠花園」內(nèi)の説明プレートを撮影?勝又あや子)

コカ?コーラの搬入作業(yè)の様子(「友誼花園」內(nèi)の説明プレートを撮影?勝又あや子)

しかし、一般の中國人にとって、友誼商店で買い物をすることは容易なことではなかった。當(dāng)初、友誼商店に入ることができるのは外國人だけで、購入の際には「外貨兌換券」が必要だったからだ?!竿庳泝稉Q券」は、外國人が外貨を人民元に両替した時(shí)に受け取る外國人専用の通貨で、1980年から1995年まで流通していた。

カフェ「BERRY BEANS」に展示されていた外貨兌換券と注意事項(xiàng)を記した貼り紙(撮影?勝又あや子)

カフェ「BERRY BEANS」に展示されていた外貨兌換券と注意事項(xiàng)を記した貼り紙(撮影?勝又あや子)

1980年代中頃になると、一般の北京市民もパスポートと紹介狀があれば友誼商店に入れるようになったが、當(dāng)時(shí)はパスポートの取得が困難であったことを考えると、依然としてそう簡単には手の屆かない存在だったと言えるだろう。

ただ、その後外資系のデパートやスーパーなどができ始め、外國人にとっても、中國人にとっても、「対外開放の窓」としての友誼商店の存在感は次第に薄れていった。

■バックヤードがおしゃれスポットに!

そんな北京友誼商店が今年9月23日、「友誼花園(フレンドシップガーデン)」として生まれ変わった。北京友誼商店のバックヤードだったところを再開発したエリアで、ソフトオープン期間から注目され始め、若者や親子連れ、さらには北京友誼商店が賑わっていた當(dāng)時(shí)を懐かしむ中高年の人々が訪れている。

「友諠花園(フレンドシップガーデン)」のマップ(撮影?勝又あや子)

「友誼花園(フレンドシップガーデン)」のマップ(撮影?勝又あや子)

このエリアが面白いのは、元の施設(shè)名が分かるようになっているところ。例えば、入り口にあるのは、守衛(wèi)室だった建物を再利用したカフェ。ほかにも、元は車庫だったクラフトビールレストラン、修繕室や倉庫、冷蔵室だった建物を利用したカフェやバーなどがある。

【守衛(wèi)室→カフェ】

通りに面したところにある守衛(wèi)室を改裝したカフェ(撮影?勝又あや子)

通りに面したところにある守衛(wèi)室を改裝したカフェ(撮影?勝又あや子)

【車庫→クラフトビールレストラン】

元車庫を利用したクラフトビールレストラン(撮影?勝又あや子)

元車庫を利用したクラフトビールレストラン(撮影?勝又あや子)

【修繕室→カフェ】

映えスポットとしても人気のカフェ(撮影?勝又あや子)

映えスポットとしても人気のカフェ(撮影?勝又あや子)

【倉庫→カフェ】

レンガ造りの倉庫はバナナケーキなどが人気のカフェに(撮影?勝又あや子)

レンガ造りの倉庫はバナナケーキなどが人気のカフェに(撮影?勝又あや子)

【社員食堂→レストラン】

かつて友誼商店4階に掛けられていた「友誼庁」の額が飾られている(撮影?勝又あや子)

かつて友誼商店4階に掛けられていた「友誼庁」の額が飾られている(撮影?勝又あや子)

社員食堂だった建物の一角には、昔ながらの北京を彷彿とさせる茶館があり、中國茶を飲みながらゆったりした時(shí)間を過ごすことができる。

ゆっくり中國茶を楽しめる茶館(撮影?勝又あや子)

ゆっくり中國茶を楽しめる茶館(撮影?勝又あや子)

中國式アフタヌーンティーのセット。お茶請けはナッツ類や各種タネ?。ù橛?勝又あや子)

中國式アフタヌーンティーのセット。お茶請けはナッツ類や各種タネ?。ù橛?勝又あや子)

■友誼商店自體は中古ブランド品売り場に変身!

北京友誼商店の建物自體も大幅なリノベーションが行われた。特に3階の変化は劇的だ。3階はかつて兵馬俑の置物やじゅうたんなど大型の商品が売られていたと記憶している。その場所が中古ブランド品を扱う店「超級(jí)転転」に生まれ変わった。

中古ブランド品を扱う「超級(jí)転転」(撮影?勝又あや子)

中古ブランド品を扱う「超級(jí)転転」(撮影?勝又あや子)

店內(nèi)に入ると、ブランド品のバッグや靴、有名メーカーの電子製品など、「超級(jí)(スーパー)」と名乗るのも頷けるほど大量の中古ブランド品が並んでいる。店內(nèi)は若者を中心に多くの客で賑わっていたが、昔の友誼商店の面影は全く無く、隔世の感に襲われた。

「友諠花園」の一角(撮影?勝又あや子)。

「友誼花園」の一角(撮影?勝又あや子)。

「対外開放の窓」として、中國を訪れた外國人に中國の優(yōu)れた商品を提供してきた北京友誼商店。その役目を終え、おしゃれスポットへと変身を遂げた今、ここを訪れる若者たちの中には、昔の北京友誼商店を知らない人も多くいる。そんな若者たちにとっては、レトロな中國を感じられる目新しいリノベスポットの一つだが、かつての北京友誼商店を知る年配者やここで買い物をしたことのある外國人にとっては、當(dāng)時(shí)を振り返って感慨に浸れるノスタルジックな場所と言えるだろう。昔の友誼商店を知らない人も、知っている人も、一度訪れてそれぞれの想いに浸ってみてはいかが?(文?勝又あや子)

「旅遊品部倉庫」と書かれたガラス扉?!嘎眠[」は旅行?観光という意味(撮影?勝又あや子)

「旅遊品部倉庫」と書かれたガラス扉?!嘎眠[」は旅行?観光という意味(撮影?勝又あや子)

「人民網(wǎng)日本語版」2025年10月31日

ぶらり北京

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