今年は中國人民抗日戦爭?世界反ファシズム戦爭勝利70周年にあたる。この記念すべき年に、姫田光義団長率いる日本の「再生の大地」合唱団の一行82人が北京を訪れ、初の北京公演「平和を歌う」を開催する。中國人民対外友好協(xié)會は8月31日夜、一行を迎えるため、「歴史を忘れず、平和を大切に」をテーマとする歓迎會を開催、同協(xié)會の李小林?會長と宋敬武?副會長、中日友好協(xié)會の王秀雲(yún)?副會長と日中友好協(xié)會の田中義教?理事長らが出席した。人民網(wǎng)が伝えた。
挨拶に立った李會長は、「日中友好協(xié)會、撫順の奇跡を受け継ぐ會および日本の各友好団體は、長期にわたり、正しい歴史観を堅持し、多くの日本人に真実の歴史を伝えようと努めてきた。両國の友好をより深めるために、今回、『再生の大地』合唱団が中國公演のために中國を訪れてくれた」と述べた。また、「合唱団の皆さんが、この記念すべき年に中國を訪れたことには、特別な意義がある。心の底から溢れ出る皆さんの歌聲によって、我々は當(dāng)時の歴史をより深く心に刻み、より素晴らしい両國関係の未來を共同で展望することが可能となる」と続けた。日中友好協(xié)會の田中義教?理事長は、「安倍首相が発表した戦後70周年談話では、中國侵略行為についての安倍首相の表現(xiàn)が曖昧で、大半の日本人の認識と異なる點があった。歴史を正しく學(xué)ぶことができなければ、より大きな誤りを犯す恐れがある。合唱組曲『再生の大地』の歌詞に、『愚かな歴史を繰り返してはならない』『過去の出來事を忘れず、將來の戒めとする』といった內(nèi)容があるが、これらはまさに、戦犯が中國の人々から學(xué)ぶべき道理である。我々の努力によって、中日友好という理念が後世に永遠に伝えられるよう望んでいる」と述べた。
歓迎會では、「再生の大地」合唱団メンバーが、「序曲 大地」「偽満州國 撫順》」「平頂山事件」「撫順のアサガオ」の4曲を歌った。心に染み入る彼らの歌聲は、我々を戦火が飛び散るあの時代に連れ戻した。また、撫順戦犯管理所が日本人戦犯に対して寛大な処遇を行ったという感動的なエピソードが再び披露された。
歓迎會の最後に、李小林會長は、合唱団メンバー全員に、中國人民対外友好協(xié)會創(chuàng)立60周年「平和を讃える」記念切手を贈呈、「雙方の共通の努力を通じて、決して容易ではない中日友好関係の存続を守ってほしい」と述べた。
「再生の大地」合唱団は、9月1日夜、中國広播電視総局音楽ホールにおいて、「平和の歌唱」公演を開催する。作詞家の大門高子氏は、「彼らは、最も普通の日本人の代表だ。最も素樸な歌聲と心からの誠実な感情で演奏してくれるだろう。中日両國の子子孫孫に及ぶ有効と平和を心から願っている」とコメントした。
「再生の大地」合唱団とは:
日本の敗戦後、60萬以上に上る日本人捕虜がシベリアに移送され、労働による再教育が施された。このうち969人は、撫順戦犯管理所に引き渡され、これらの戦犯は撫順で6年の歳月を過ごした。人道主義の立場からの中國政府の寛大政策に感動した彼らは、自発的に自分たちが犯した侵略犯罪行為を認め、真人間に生まれ変わろうと決意した。これらの戦犯が釈放され、日本に帰國した後、太原に抑留されていた戦犯とともに、「中國帰還者連絡(luò)會」を立ち上げた。2002年、メンバーが高齢になったことから、「中國帰還者連絡(luò)會」は解散を宣言した。その後、一部のメンバー、後代の人々、平和を愛する友好的な有志が、「撫順の奇跡を受け継ぐ會」を創(chuàng)立、今に至っている。
2000年、日本の有名な作詞家である大門高子氏は、撫順戦犯管理所で教育改造を受けた日中友好協(xié)會會員の小山一郎氏から、本人の経験や思想転換について話を聞いていた。大門氏が、「中國帰還者連絡(luò)會」元メンバーのもとを訪れ、多くの中日関連史料を調(diào)べた結(jié)果、「再生の大地」組曲の構(gòu)想が生まれた。その後、作曲家の安藤由布樹氏が作曲を手掛け、2012年4月、混聲4部合唱組曲「再生の大地」が誕生した。「再生の大地」合唱団は、この組曲を歌う目的で設(shè)立された合唱団で、メンバーは、學(xué)者、教員、看護士、専業(yè)主婦などさまざまだ?!笓犴槫纹孥Eを受け継ぐ會」のメンバーの一部も、合唱団に參加している。(編集KM)
「人民網(wǎng)日本語版」2015年9月2日
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