中國の「天眼」、口徑500メートル球面電波望遠鏡(FAST)が成果を手にした。この世界最大口徑の電波望遠鏡は、6つの新しいパルサーを発見した。中國の天文望遠鏡がパルサーを発見するのはこれが初で、中國電波大科學裝置システムが獨自の発見を生み出す新時代を迎えた。科技日報が伝えた。
中國科學院は北京で10日、「FASTチームは貴州師範大學のFAST早期科學センターでデータ処理を行い、數(shù)十の高品質パルサー候補體を探査した。國際協(xié)力を踏まえ、豪パークス電波望遠鏡(口徑64メートル)を利用し観測と認証を行った結果、6つのパルサーが確認されている」と表明した。
FAST副チーフエンジニアの李氏は、「パルサーは恒星の進化とビッグバンにより誕生した。周期的なパルス信號を出すため、この名がつけられた。パルサーの本質は中性子星で、地上の実験室では実現(xiàn)できない極端な物理性質を持つ、理想的な天體物理実験室だ。例えば1立法センチメートルのパルサーは1-10億トンの重量を持ち、これを研究することで多くの重大物理學的問題の答えを導き出せるかもしれない」と説明した。
FASTは國家第11次五カ年計畫重大科學技術インフラの一つで、2016年9月25日に竣工し、試験的な運行?調整の段階に入った。國家天文臺の責任者である?yún)椏∈悉?、「FASTの調整は極めて困難で、測量?制御?力學?電子學?天文など多くの學科と分野に跨がる。これは非常に大きな技術的課題だ。我々は2年前からリアルタイムシミュレーションシステムの開発を開始し、反射ユニットネットワークの整合と制御に重要な安全評価手段を提供した。同時にフィードバックサポートシステムの調整で、安全防護の十分な技術保障を行った」と話した。
中國の望遠鏡が新たに発見したパルサーを、なぜ豪パークス電波望遠鏡で確認しなければならないのかという點について、厳氏は、「FASTは調整期間中のため、慎重を期した。我々は新たに発見したパルサーが、國外の望遠鏡によって100%確認されてから公表する。FASTの調整が終わり正常に稼働すれば、國外の確認の必要がなくなる」と述べた。(編集YF)
「人民網(wǎng)日本語版」2017年10月11日
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