日本の高校チームがこのほど、上海市で開催されたロボット格闘技大會に出場した。人民網(wǎng)は試合終了直後のメンバーに話を聞いた。
ロボット格闘技大會
今回、日本の高校チームが參加した「鉄甲雄心(King of bots)」は中國の浙江衛(wèi)星テレビ局のロボット格闘技大會番組で、中國のアクションスター?李連傑(ジェット?リー)がグローバル推進大使を務めている。中國で最大の規(guī)模を誇る大會で、世界各國からロボット格闘技大會のチャンピオンチームを含む約300チームが出場した。
開発したロボットの性能を競い合わせるこうしたロボット大會は、日本でも行われているがその対戦で相手のロボットを破壊することはない。一方で、海外の「ロボット格闘技大會」は、まさにロボットの決闘。遠隔操作でロボットを操り、激しいバトルを繰り広げ、制限時間內(nèi)に相手を「戦闘不能」にすれば勝利。なかでも有名なのが米國の人気番組「バトルボッツ(Battle Bots)」だ。今回、日本の高校生チームが參加したのは、「バトルボッツ」の中國版とも言える。
日本の高校チーム「王寺工高」の活躍
今回日本から出場したのは、奈良県立王寺工業(yè)高校の教員?山村貴大さんと同校に在籍する高校2年生の戌亥一翔さん、山口大輝さんの3人による日本の高校チーム。
山村さんは今年、レゴを使ったロボットコンテスト「WRO(World Robot Olympiad)」の高校生部門で準優(yōu)勝。戌亥さんと山口さんは「高校生ものづくりコンテスト」の奈良県代表に選ばれるなど、高いスキルを備えているが、意外にもロボット格闘技大會に出場するのは3人とも今回が初めてだという。出場を決心したのは、山村さんがWRO大會の運営者に同大會を紹介されたことがきっかけだったという。
山村さんは、「大會を知ってから本戦まで約2ヶ月。ロボット製作にあてた時間は放課後と週末のみで、しかもその期間中に修學旅行もあり、実際かなりタイトなスケジュールだった。普段は木材でものづくりをすることが多いため、金屬での製作は手探りの連続だった。車體は、市販のL字アングルを使用して、構造の変更が瞬時に可能な車體にし、限られた時間の中、材料集めや製作の時間短縮に工夫を凝らした。また、內(nèi)部のモーターはリレースイッチで回路構造を考えた。外見は日本らしい武士や忍、將軍をイメージした色合いにした。大會では、幅広い年齢層の選手たちと交流ができ、新たなインスピレーションを得ることができた」と振り返った。
また、戌亥さんは、「日本ではチームで固まってしまい、なかなか試合後の交流が難しい。一方、海外の選手は想像していたよりもフレンドリーで、勝負に勝っても負けても仲良く交流できた。試合後にも相手のためにアドバイスをくれるのが海外の選手のとてもいいところだと思った」と試合を終えての感想を述べた。
山口さんは、「試合の合間にほかのチームのロボットを見學すると、選手たちが丁寧にロボットについて説明してくれ、いい勉強になった。今回の試合に出場したことで自信が付き、これからもどんどん海外に出て行きたいという気持ちが芽生えた」と話した。
世界チャンピオン級の選手たちが集まる試合で、王寺工高チームは2回戦まで勝ち殘り、殘念ながら決勝進出は逃したものの、日本人選手が海外のロボット格闘技大會に參加した例は少なく、今後海外での大會出場を目指す日本人たちの手本となったことは間違いない。
今回、日本チーム統(tǒng)括擔當として、日本人高校チームを支えた堀ともみさんは、「日本人が海外の試合に參加するのは少ないため、日本人高校チームが日本國內(nèi)にはない形式の大會に挑戦したことに意味がある。今回は負けてしまったが、出場した海外選手はみな世界チャンピオンレベルの選手。日本人高校チームにとっては、勉強になるいい試合だったと思う。これからも彼らの活躍を応援していきたい」とコメントした。
なお、格闘技大會の様子は11月に浙江衛(wèi)星テレビ局や中國の動畫サイト「YOUKU」にてオンエアされる。(文:洪東実)
「人民網(wǎng)日本語版」2017年11月17日
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