
上海の雑誌「咬文嚼字」がこのほど、2017年「流行語トップ10」を発表した。「不忘初心(初心を忘れず)」、「砥礪奮進(錬磨と奮進)」、「共享(シェア)」、「有溫度(溫かみのある)」、「流量(パケット、ただしここでは人気のある有名人を指す)」、「可能×××假×××(多分、ニセの×××だった)」、「油膩(脂ぎった)」、「尬(気まずい)」、「懟(恨む)」、「打call(コール)」などがランク入りした。北京日報が報じた。
1. 不忘初心(初心を忘れず)
今年10月18日、中國共産黨第19回全國代表大會が開催され、テーマに含まれていた「初心を忘れず、使命を胸に刻む」というフレーズが話題となり、その後もさまざまな業(yè)界で広く応用されている。
2.砥礪奮進(錬磨と奮進)
錬磨と奮進は、様々な困難に向き合いながらも、勇敢に前進することを意味してる。「錬磨と奮進」は、この5年間で中國が実現(xiàn)してきた成果をしっかりと表しているだけでなく、中華民族のイメージを生き生きと描寫しているため、各種メディアの間であっという間に多用されるようになった。
3.共享(シェア)
シェアリング自転車が登場し、自宅からバス停や地下鉄駅までといった公共交通網(wǎng)ではたどり著けない「最後の1キロ」の移動問題を解消し、人々から高く評価されている。このほかにも、モバイルバッテリーや傘、バスケットボールなどのシェアも続々と登場し、人々の暮らしに浸透し始めている。
4.有溫度(溫かみのある)
今年5月8日、中國共産黨黨上海市第11回代表大會が開幕した。大會報告の中で、「上海は今後5年間で『人文之城』にならなければならない。つまり、建物は『読む』ことができるようにし、街はジョギングに適するようにし、公園は休憩に最も適するようにし、都市はいつでも溫かみがあるようにしなければならない」と指摘した?!笢丐撙ⅳ搿工趣いρ匀~が流行したことは、人々が人間味のある都市の建設(shè)を願っていることを反映している。

5.流量(パケット、ただしここでは人気のある有名人を指す)
中國語の「流量」は本來、ある一定の時間內(nèi)に川やトンネル、パイプなどを通過した液體の量を表したり、道路を通過した車両や人の量を表す。また、インターネット時代である現(xiàn)代において、この 「流量」は、一定時間內(nèi)のサイトへのアクセス量を表すほか、スマホなどのモバイル端末でインターネットに接続した時に利用したデータ量を表す「パケット」も「流量」と呼ばれている。人気の高い有名人であれば、サイトへのアクセス量やスマホなどのモバイル端末によるネットの利用量を激増させることができる。そこから、2016年末から17年初めにかけて、蕓能界では「流量」という言葉で、人気蕓能人のファンの多さや人気の高さ、影響力の大きさ、商業(yè)価値の大きさなどを形容するようになった。
6.可能×××假×××(多分、ニセの×××だった)
「多分、ニセの×××だった」というフレーズが流行語になったのは、今年1月、テストの成績が悪かったことを嘆くSNSスタンプがネット上で人気になったことに端に発している。涙を流しながら「多分、ニセの教科書で復(fù)習(xí)してた」や「多分、ニセのテスト用紙を渡された」といったフレーズを苦悩の表情のイラストと組み合わせたスタンプが大學(xué)生たちの間で瞬く間に広がった。ここでいう「ニセ」というのは思い通りの結(jié)果を得られなかったり、想定外だったことを「ニセモノだったに違いない」と思い込むことで、不満や悔しいといった自分を責(zé)める気持ちにどうにかバランスを取ろうとする心情を表している。
7.油膩(脂ぎった)
「脂ぎった」が人気になったのは、あるネットユーザーが微博(ウェイボー)に投稿した「脂ぎった中年男性改善案」に端を発しており、同投稿はネットユーザーの間で大きな話題となった。その後、作家の馮唐や音楽プロデューサーの高暁松などが自身の微博アカウントに、「脂ぎった」下品な中年男性にならないための方法を書き込んだ?!钢盲俊工趣いρ匀~の流行から、多くの中國人が物質(zhì)面において生活が改善した現(xiàn)在、健康的なライフスタイルを追求しようとする姿が反映されている。そして現(xiàn)在、「脂ぎった」の意味はさらに広がり、誠意がなく軽薄、身なりや體裁を気にしない、だらしないといった意味も含まれるようになってきている。

8.尬(気まずい)
今年は「気まずい」を意味するこの字が様々なシーンで使われた。例えば、「気まずいチャット」、「気まずい歌」、「気まずい料理」、「気まずい會話」などだ。この字はいずれも困ったことに直面したり、どのように対処すればいいか分からない場合に示す不自然な行為や態(tài)度を表現(xiàn)する際に使われている。
9.懟(恨む)
「恨む」を意味するこの字は、「あらさがしする」や「反抗する」、「反対する」という意味で広く使われた。
10.打call(コール)
日本語のアイドルを応援する意味の「コール」に中國語の動詞を加えて訳された流行語。中國でも特定の人や事、物などを応援したり、支持する時に使われている。
(編集KN)
「人民網(wǎng)日本語版」2017年12月15日
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