米ミネソタ州ミネアポリスのアフリカ系男性ジョージ?フロイドさんが5月25日、白人警察官の亂暴な法執(zhí)行により死に至った。関係した警察官4名が解雇されたが、事件は全米各都市で抗議デモを引き起こした。新華社が伝えた。

米メディアによると、これは2014年にアフリカ系男性のガーナーさんが警察官に「首を絞められ」死亡したのに続く、アフリカ系市民に対する警察の人種差別スキャンダルだ。民主黨の大統(tǒng)領(lǐng)候補(bǔ)者のバイデン氏は「フロイドさんの死は偶発的事件ではなく、米國(guó)社會(huì)に存在する『システマティックな非正義』を物語(yǔ)っている」と指摘した。

米國(guó)は移民で構(gòu)成される多民族、多元的文化の國(guó)であり、人種差別は米國(guó)の歴史と現(xiàn)実に深々と根を下ろしている。アフリカ系市民に対する白人警察官の暴力的な法執(zhí)行の問(wèn)題は米國(guó)社會(huì)の人種問(wèn)題の一つの縮図に過(guò)ぎない。過(guò)去6年間に米國(guó)では、アフリカ系市民に対する警察官による暴力的法執(zhí)行事件が數(shù)10回発生した。主なものとして、以下がある。

2014年7月17日、ニューヨークのアフリカ系のたばこ販売人ガーナーさんが白人警察官に「首を絞められ」死亡した。同年12月3日、ニューヨーク地裁大陪審は事件に関與した警察官を不起訴とした。これによりニューヨーク市では何日も続けて大規(guī)模な抗議デモが行われた。

2014年8月9日、ミズーリ州ファーガソンでアフリカ系青年のブラウンさんが武器を攜帯していない狀況下で白人警察官に制止され、調(diào)べられたうえ、射殺された。同年11月24日、ミズーリ州地方陪審員団はこの警察官を不起訴とした。その後、全米100余りの都市で抗議デモが発生。一部地區(qū)では暴力的騒亂に発展した。

2014年11月22日、クリーブランドで玩具の空気銃を振り回していたアフリカ系少年のライス君（12）が白人警察官に発砲されて負(fù)傷し、その後死亡した。2015年12月、現(xiàn)地大陪審は事件には多くの「誤解」があったとして、白人警察官を無(wú)罪とした。

2015年4月12日、アフリカ系青年グレイさん（25）が刃物を不法に攜帯していたためにボルティモア市西部で警察の取り調(diào)べを受け、逃げようとした際に逮捕され、パトカーに押し込まれる過(guò)程で脊椎に重傷を負(fù)った。グレイさんは1週間後に病院で死亡した。グレイさんの死はボルティモア市民の激しい怒りと抗議を招き、デモは大規(guī)模な騒亂に変わった。

2016年7月5日にルイジアナ州、翌6日にミネソタ州で白人警察官がアフリカ系市民を射殺する事件が起きた。事件発生後、米國(guó)の主要都市で大規(guī)模なデモ活動(dòng)が起きた。

2018年3月18日、カリフォルニア州サクラメントのアフリカ系青年クラークさん（22）が警察に「危険分子」と誤認(rèn)され、祖母の家の裏庭で射殺された。その後警察はクラークさんから攜帯電話1臺(tái)を見つけただけで、銃器は何も所持していなかった。この事件により抗議活動(dòng)が起きた。

2018年11月22日、アラバマ州のショッピングモールで銃撃事件が発生し、アフリカ系男性のブラッドフォードさん（21）が他の客が逃げるのを助けている際、警察に犯人と見なされて射殺された。現(xiàn)地の弁護(hù)士は「罪のないブラッドフォードさんが命を落としたことは、アフリカ系男性が肌の色だけを理由に脅威と見なされ、射殺されることを再び証明した」と語(yǔ)った。（編集NA）

「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2020年6月1日