米國を席巻してすでに1週間になる人種差別への抗議は、「Black Lives Matter」という血の涙の訴えを表明すると同時に、「米國式ダブルスタンダード」を証言してもいる。

毆打?破壊?略奪?放火、暴力的衝突という米國のデモにおける一部のシーンは、昨年香港地區(qū)の市街地で発生した狀況と似通っている。だが今回、米國の政治屋は「美しい光景」と聞こえの良いことはもう言わず、「略奪すれば、即発砲する」と激怒してわめきたてている。彼らは香港の黒衣の暴力分子を「英雄」と稱賛するのに、自國內(nèi)で抗議する民衆(zhòng)のことは「暴徒」と呼ぶ。香港警察の自制した法執(zhí)行に対してはむやみに非難するのに、國內(nèi)の抗議者に対しては、州兵が発砲して殺す。トランプ大統(tǒng)領は記者會見前に催涙ガスを使用して道を開けさせたうえ、記者會見では「軍隊多數(shù)を投入する」と脅した。

何をもって、ある抗議を「良いもの」とし、別の抗議を「悪いもの」とするのか？誰が「良し悪し」を決めるのか？何の基準をもって「英雄」と「暴徒」を區(qū)別するのか？米國の政治屋の「世界に名を馳せるダブルスタンダード」なのか？

香港地區(qū)と米國で発生した出來事は性質(zhì)が全く異なる。香港地區(qū)の「條例改正騒動」は國家を分裂させる行為を體現(xiàn)しているのであり、どの國でも容認されない。米國には「反亂煽動法」「國家安全法」など20本以上の國家安全法規(guī)があり、武力で政府を転覆する言動を撒き散らした者には重い判決が下されうる。

翻って米國を見ると、「息ができない」という苦痛のうめきは、「ミネアポリス市警察局」のパトカーの前で発生した。警察はアフリカ系男性であるフロイドさんの訴えを顧みず、白晝堂々と7分間も膝で首を押さえつけて死亡させた。直視するに忍びないこの情景こそが、真の「民主と人権の危機」を示している。

もし米國の「スタンダード」に従うのなら、現(xiàn)在中國は米國の黒人に関する人権法案を制定すべきなのか？米國は経済制裁、政治制裁を受けるべきなのか？エンティティリストを作成すべきなのか？米國の駐中國大使を呼び出して米國の人権問題を議論する必要があるのか？國連に國際的非難を要請すべきなのか？

米國の政治屋は騒亂を鎮(zhèn)める他國の行動を強く非難しながら、厚顔無恥にも自らを民主と人権の燈臺と標榜している。「世界に名を馳せるダブルスタンダード」の背後に露呈しているのは偽善的な面構(gòu)えであり、汚らわしい政治的目的だ。

香港地區(qū)の國家安全立法に対する米國の亂暴な干渉から、全體像を推し量ることができる。國家安全法制は非常口に過ぎず、非?？冥蝺?nèi)側(cè)の安全と自由を保護し、國家分裂?政府転覆行為と外國からの干渉を取り締まるのである。中國が自宅に非常口を設けることを、彼らが愚かにも干渉をもくろむ勢力でないのなら、なぜ他人なのにこれほど気を狂わせ、恐れるのか？

香港攪亂分子には元々米國の支持があったというのが事実だ。米中央情報局（CIA）の非合法的活動の隠れ蓑である全米民主主義基金の（NED）や全米民主國際研究所(NDI)といった組織が長期にわたり香港地區(qū)の現(xiàn)地政治団體、世論調(diào)査機関、あるいはいわゆる人権組織を資金援助してきたことは、すでに公然の秘密だ。

まさに香港特區(qū)の前行政長官で全國政協(xié)副主席を務める梁振英氏が言うように「今回の米國における騒亂の特徴との対比によって、香港地區(qū)の暴亂には後押しする者がいたことが一段と証明された。米國のデモでは參加者がヘルメットをせず、防毒マスクをせず、現(xiàn)場での現(xiàn)金の受け渡しがなく、多數(shù)のアマチュア『記者』がおらず、雨傘チームがおらず、醫(yī)療チームがおらず、『612基金』がない。香港地區(qū)の過去1年間の暴亂に黒幕も資金源もないと以前信じていた人は、今日もなおそうだと信じられるのか？」ということだ。

全ての命は尊重されるべきであり、全ての暴力は人々に悲しみと痛みを與える。もし米國の政治屋が自らの偽善とダブルスタンダードを棄てず、依然として政治ゲームを弄し、米國人の生死を気にかけないのなら、 最後には自國民に捨て去られるだろう。（編集NA）

「人民網(wǎng)日本語版」2020年6月3日