舊暦の年末に近づいてきた。例年と異なり、新型コロナウイルス感染癥の影響をうけた今年は、大都市で生活する人で「遠(yuǎn)出はなし、家でゴロゴロ」式の「現(xiàn)在の居住地で年越し」を選ぶ人がますます多くなるとみられる。中國(guó)新聞社が伝えた。

最近、北京市、上海市、河北省、山東省、天津市、安徽省、福建省、浙江省など複數(shù)の地域が、「春節(jié)（舊正月、今年は2月12日）連休期間に必要性がなければ帰省しない」よう相次いで呼びかけを行った。企業(yè)に対しても、従業(yè)員に「休日出勤への紅包（手當(dāng)）」を支給する、レジャー?観光などのイベントを設(shè)定するといった方法で「従業(yè)員が現(xiàn)在の居住地で年越しをする」よう取り組むことを奨勵(lì)する。同時(shí)に、多くの業(yè)者がこうした新しい狀況に狙いを定め、2021年の春節(jié)には新しい人気イベントや新たなトレンドが登場(chǎng)する可能性がある。

中國(guó)企業(yè)データバンクの天眼査が21日に発表した「お正月ムードのビッグデータ報(bào)告書」によると、この丑年の春節(jié)には正月映畫、推理系ゲーム、周辺観光、そうざい半製品が新たな人気の過ごし方になることが予想されるという。

年越し料理は春節(jié)の重要な習(xí)慣の1つだ。しかし感染癥の影響により、今年は一部地域で外食産業(yè)の企業(yè)は年越し料理の注文が減少する見込みだ。同報(bào)告は、「2020年には、企業(yè)の名稱または事業(yè)內(nèi)容に『外食、年越し料理』が含まれる企業(yè)の新規(guī)設(shè)立數(shù)増加率が、2019年に比べて5ポイント以上低下した」と伝えた。

しかし、そうざい半製品という別の種類の外食サービスが急速に臺(tái)頭している。そうざい半製品とは調(diào)理済みの製品または半製品の食品を指し、消費(fèi)者は購(gòu)入後、一手間かけるだけで、あるいは何もしないで、すぐに食べられる。

天眼査のデータでは、名稱か事業(yè)內(nèi)容に「急速冷凍、そうざい半製品、惣菜食品、インスタント、カット野菜」が含まれる企業(yè)についてみると、中國(guó)には現(xiàn)在、関連企業(yè)が6萬9千社ある。地域分布をみると山東省が最も多く、全國(guó)の13.7％を占める。河南省、江蘇省、広東省も多い。同報(bào)告は、「そうざい半製品はますます多くの人の年越し料理のテーブルに並ぶ可能性があり、人が集まる機(jī)會(huì)を減らすことができ、年越し料理の形も例年よりずっと柔軟なものになるだろう」と分析した。

同報(bào)告によると、食事だけでなく、今年の春節(jié)には正月映畫、推理系ゲーム、周辺観光といった人気の過ごし方3種類の人気が高まり、現(xiàn)在の居住地で年越しをする人の「故郷に帰れない寂しさ」を忘れさせてくれるだろうという。

21年春節(jié)の正月映畫がまもなく封切りされ、「唐人街探案3」（僕はチャイナタウンの名探偵3）、「你好、李煥英」（ニーハオ、李煥英）、「新神榜：哪吒重生」（新神ランキング：ナタの転生）をはじめ7本が上映される予定だ。

オンライン越しに音聲とビデオをオンにして推理系ゲームを楽しむことは、オフラインでの友人との集まりに部分的に代わるものとなる。同報(bào)告によると、推理系ゲームはここ數(shù)年の間に猛烈な勢(shì)いで発展し、現(xiàn)在は関連企業(yè)が6500社を超える。このうち20年に新たに設(shè)立された企業(yè)は3100社を超え、19年に比べて63％増加した。有名なオンライン推理系ゲームプラットフォームもたくさん登場(chǎng)し、ゲーム関連のSNSプラットフォームも立ち上げられた。

このほかにも周辺観光、現(xiàn)地観光の人気が続くとみられる。公式データをみると、昨年の端午節(jié)（端午の節(jié)句、昨年は6月25日）から國(guó)慶節(jié)（建國(guó)記念日、10月1日）までの間に、農(nóng)村観光、現(xiàn)地観光、周辺観光など近距離の旅行が人気になった。同報(bào)告書によると、「春節(jié)連休期間にも、このトレンドが続くだろう?，F(xiàn)在、中國(guó)では現(xiàn)地観光、周辺観光の関連サービスを手がける企業(yè)が334萬社以上あり、広東省が最多、山東省、江蘇省、上海市、貴州省が後に続く」という。（編集KS）

「人民網(wǎng)日本語版」2021年1月27日