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中國の貧困削減をリアルに紹介する竹內(nèi)亮監(jiān)督の「走近大涼山」 

人民網(wǎng)日本語版 2021年05月14日13:34

ドキュメンタリー「走近大涼山」の中で男児と肩を組む竹內(nèi)氏(寫真中央)

解読中國工作室とドキュメンタリーディレクター?竹內(nèi)亮氏が共同で製作したドキュメンタリー「走近大涼山」が4月28日から中國や日本の各テレビプラットフォームや動(dòng)畫プラットホームで配信されている。人民日?qǐng)?bào)海外版が報(bào)じた。

竹內(nèi)氏はNHKなど日本のメディアで長年仕事した経験をもち、2013年8月に中國江蘇省南京市に移住した。その後、中國をさらにじっくりと観察して、記録し、「私がここに住む理由」や「新規(guī)感染者ゼロの街-南京」、「お久しぶりです、武漢」、「中國アフターコロナの時(shí)代-『逆転勝利の法則』とは」などのドキュメンタリー紀(jì)行番組を製作し、その獨(dú)特の作風(fēng)が中國や日本で好評(píng)を博している。

竹內(nèi)氏は2010年、NHKのドキュメンタリー「長江 天地大紀(jì)行」の番組取材で、四川省涼山イ(彝)族自治州大涼山地區(qū)を取材した。そして10年後の2020年7月、解読中國工作室の招きを受けて、竹內(nèi)氏は再び大涼山を訪問し、彼の視點(diǎn)で、そこで起きている貧困削減のエピソードを記録した。竹內(nèi)氏は同ドキュメンタリーを製作することにした理由について、「大涼山は今どうなっているのか、この目で見たくなった」と冒頭で説明している。

「走近大涼山」でも、竹內(nèi)氏がこれまで貫いてきた作風(fēng)を引き継いでおり、その個(gè)人の旅行の體験を軸に、大涼山で今起きている大きな変化を紹介している。キーというブレーキ音を鳴らしながらゆっくりと駅に停まる「緑皮車」(従來の普通列車)に乗り、緑の木々が茂る山の間を走る列車を上空から撮影する。竹內(nèi)氏のドキュメンタリー作品はいつもこのようにして始まり、列車に揺られながら、その後の旅への期待を高めていく。

10年前に、山は高く道は険しいことで知られる大涼山を訪れた時(shí)、竹內(nèi)氏は、撮影機(jī)器を自分で擔(dān)いだり、ロバの上に載せたりして取材するしかなかった。しかし、今では、舗裝されていないドロドロでガタガタの道も多いものの、撮影チームは車で村民の家の前まで行くことができるようになっている。鉄パイプ製の階段が設(shè)置された懸崖村(アチュラー村)に行く途中で遭遇した水を売る高齢女性は、慣れた手つきで支付寶(アリペイ)のQRコードを見せていた。また、貧困脫卻のための移転先で新しいスキルを?qū)Wんだ人々を見ると、大涼山で起きている活力を感じることができる。

俄木依伍さんは、四川省涼山彝族自治州昭覚県の懸崖村の近くの、標(biāo)高約1400メートル、地上から垂直距離約800メートルの位置にある哈甘郷の元村民。その村の人々は以前、村から下りるために斷崖絶壁に設(shè)置されたつるや木で作られた梯子を使っていた。そんな交通が不便な場(chǎng)所に住んでいた俄木依伍さんらは今では豊かな生活を送るようになっている。彼女の2人の娘は奨學(xué)金をもらって大學(xué)を卒業(yè)し、現(xiàn)在は教師の仕事をしている。夫は、今でも出稼ぎをして家計(jì)を支えている。貧困脫卻のための移転先で、伝統(tǒng)的な刺繡の技術(shù)も磨き、俄木依伍さんは新しい幸福の道を今歩んでいる。

取材中、竹內(nèi)氏が、「僕は南京から來たのですが、南京は知っていますか?」と聞くと、俄木依伍さんは、口を手で押さえ、笑みを浮かべながら恥ずかしそうに首を振っていた。山から移住したばかりの俄木依伍さんは普通話(標(biāo)準(zhǔn)中國語)を流暢に話すことはできないものの、ボロボロの土づくりの家で一人で自給自足の生活をし、つるや木で作られた梯子だけを頼りに、外部とつながっていた女性ではなくなっている。貧困脫卻のための移転先となっている昭覚県の団地に住むようになって以降、俄木依伍さんは、外部から孤立した狀態(tài)から脫し、いろんな人と交流したり、外部の情報(bào)を入手したりできるようになっている。彼女は、県が設(shè)置しているイ族伝統(tǒng)の刺繍を?qū)Wぶクラスを通して、刺繡製品を作って売ることで、家族の世話をしながら、収入を得ることができており、自分の手で「運(yùn)命」を変えている。

さらに一歩踏み込んだ取材をするために、竹內(nèi)氏は昭覚県のサッカークラブを訪問し、外國人コーチや地元の小學(xué)生と交流する。また、年に一度のイ族の祭り「火把節(jié)」に參加したり、イ族の家庭を訪問し、地元の料理を楽しんだりする。そして、竹內(nèi)氏は、現(xiàn)地の人々が山を降りて、新しい世界を見て、いろんなことを?qū)Wんで、貧困を脫卻しようとしている強(qiáng)い意欲を感じ取り、さらに、より良い生活にあこがれ、故郷をもっと良くしたいと願(yuàn)う現(xiàn)地の子供たちを見て、新しい希望を感じる。

「走近大涼山」では、貧しい生活をネガティブに描くことは全くしておらず、日本人が旅をしながら自然と地元の人々の生活に溶け込み、興味深い経験をしている人たちに出會(huì)っており、見る人はポジティブなイメージを抱くことができる。

「走近大涼山」は間もなく、日本メディアでも配信される計(jì)畫で、多くの日本人が中國の貧困削減をめぐる物語を知る機(jī)會(huì)となるだろう。竹內(nèi)氏は、「リアルな中國を紹介したい。多くの日本人が中國の『黒』の部分しか見ていない。だから、日本人のために『白』の內(nèi)容を準(zhǔn)備した」と話している。(編集KN)

「人民網(wǎng)日本語版」2021年5月14日

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