王毅國務委員兼外交部長（外相）は23日、北京で、國連安保理常任理事國外相と國連事務総長の會合にテレビ會議の形式で出席した。新華社が伝えた。

王部長は、「今日の世界は不確実性と不安定性に満ちている。國際社會は安保理常任理事國5ヶ國（P5）に大きな期待を寄せており、特にP5が団結(jié)と調(diào)整を強化し、世界に自信と安定をもたらすことを望んでいる」として、以下の必要性を指摘した。

(1)P5は世界平和を維持するために責任を履行すべきだ。P5は平和のマイナス要因ではなくプラス要因となるべきであり、問題を引き起こす側(cè)ではなく問題を解決する側(cè)となる必要がある。紛爭問題の解決においては、國連憲章を遵守し、仲裁?調(diào)停手段を多く用い、平和維持活動を活用し、強制的措置は慎重に用いるべきであり、事あるごとに武力を行使してはならない。

(2)P5は多國間主義を?qū)g行するために責任を盡くすべきだ。真の多國間主義とは、世界の事に皆が協(xié)議して當たり、國際ルールを皆で共に策定することだ。「新たな冷戦を望まない」という米大統(tǒng)領の発言を各者は重視している。重要なのは、この発言を?qū)g行に移すことだ。つまり、冷戦思考を捨て去り、ゼロサムゲームをしないこと、イデオロギー的偏見を捨て去り、閉鎖的な小集団を作らないこと、集団的対抗への衝動を捨て去り、地政學的爭いをしないことだ。各國がこれを見守ることになる。

(3)P5は新型コロナ対策での団結(jié)を促進するために責任を擔うべきだ。力と信念を結(jié)集し、科學の尊重と団結(jié)の維持において模範を示し、國連と世界保健機関（WHO）の権威と役割を維持する先頭に立つべきだ。パンデミックを政治的に利用し、ウイルスにレッテルを貼り、起源解明を道具化する企てに対して旗幟を鮮明にして反対し、新型コロナウイルスとの闘いにおける國際協(xié)力を妨げ、損なうあらゆる言動を排除すべきだ。

(4)P5はグローバルな協(xié)力を推進するために行動すべきだ。世界は現(xiàn)在、地域紛爭、テロ、気候変動、食糧安全保障、景気後退など様々な試練に直面しており、P5は協(xié)力を強化して、成果を挙げるべきだ。習近平國家主席が國連総會の一般討論演説でグローバル開発イニシアティブを打ち出したのは、グローバルな力の結(jié)集を後押しし、「持続可能な開発のための2030アジェンダ」の実行を加速するためであり、各國の積極的な參加を歓迎する。P5は、気候変動に関するパリ協(xié)定の実行について約束をしており、有言実行であるべきだ。

會合ではさらに、アフガニスタン、イランの核開発、P5の調(diào)整強化などの問題についても意見交換した。（編集NA）

「人民網(wǎng)日本語版」2021年9月24日