新型コロナウイルス感染拡大が深刻な上海では、多くの市民が自宅待機(jī)を余儀なくされており、「一時(shí)の癒し」を與えてくれる炭酸飲料は、多くの人々にとって「貴重な贅沢品」になっている。そこから、「コーラは食物連鎖の頂點(diǎn)に立つ絶対的存在。どんな物とも交換可能」といったユニークなネタまで登場(chǎng)しているほどだ。光明網(wǎng)が報(bào)じた。

コーラ1ダースと何が交換できる？

最近、上海浦東區(qū)のある団地で行われた「実験」の結(jié)果に、多くのネットユーザーが「ほっこりする」、「なんかかわいい」というコメントを寄せている。

今月11日夜、その団地に住む男性?孫さんがコーラ12缶を、近所の人に「おすそ分け」しようと、マンション1階のロビーに置いたところ、その後數(shù)日の間に、このコーラを巡る「物々交換」が繰り広げられることとなった。

まず、1階ロビーに行ったのは男性の肖さんで、コーラ1缶を受け取った代わりに、唐辛子みそ1瓶を置いていき、微信(WeChat)のグループチャットに、「唐辛子みそ1瓶とコーラ1缶を交換しました」というメッセージを送った。続いてやって來(lái)たのは男性の毛さん。牛乳1本をコーラ1缶と交換し、「牛乳とコーラを交換しました。栄養(yǎng)バランスに注意しましょう」というメッセージを送った。

こうしてコーラの「おすそ分け」がいつの間にやら心溫まる「物々交換」になり、野菜や肉を持ってきた人もいれば、子供のブラインドボックスを持ってきた人、さらにはイヌの紙おむつと交換する人まで現(xiàn)れた。

孫さんは、「微信のグループチャットで、近所のある人が『コーラを飲みたい』とつぶやいているのを目にしたので、おすそ分けしようと1ダースを持ってロビーに置いてきただけ。それが思いがけず近所の人たちがバトンを繋いでくれることになり、『ミニスーパー』へと発展した」と話す。

今ではボランティア精神にあふれた住民たちが、持參した棚を設(shè)置して、これらの「ミニスーパーの商品」を、必要な人がいつでも持っていけるように、生鮮食品や乾物、日用品、ドリンクなどジャンルごとに分けて並べるようになっている。この「実験結(jié)果」を見(jiàn)たネットユーザーからは、「新型コロナ感染が拡大する中で、みんな愛(ài)を求めている」や「物々交換、愛(ài)と愛(ài)の交換」といったコメントが寄せられている。そしてネットで紹介されたこの「コーラを使った物々交換」にはネットユーザーから30萬(wàn)個(gè)以上の「いいね！」が寄せられた。（編集KN）.

「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2022年4月14日