青海省海南蔵（チベット）族自治州共和県鉄蓋郷下合楽寺村は、青海湖南岸に位置する悠久な歴史を持つ牧畜業(yè)村だ。村がある鉄蓋郷南東部は、黃河上流の龍羊峽ダムエリアと境界を接しているが、南西方向は盡きることなく広がるゴビ砂漠地帯だ。1980、90年代に、この數(shù)百平方キロメートルの牧草地は、干ばつや過度な放牧により砂漠化した。新華社が伝えた。

2000年前後に國は牧草栽培、砂漠化対策、放牧禁止などの一連の重點生態(tài)プロジェクトを?qū)g施し、現(xiàn)地の人々を率い生態(tài)?生産の二重の苦境を脫した。下合楽寺村黨支部書記の陳列東主氏は、「砂漠に草が生えたが、放牧禁止の補助金は人々が良い暮らしを送るには遙かに足りなかった。長年にわたる貧困や砂嵐との戦いにより、人々は草をより増やし羊をより多く飼育することこそが、発展の新たな方向であることを深く認(rèn)識するようになった」と述べた。

2012年、海南蔵族自治州は、恵まれた日照資源、広い面積の砂漠化土地資源、黃河上流の水力発電資源に立腳し、1000萬kW級新エネ拠點の建設(shè)に取り組んだ。わずか數(shù)年でゴビ砂漠に面積300平方キロメートル以上の太陽光発電パークが建設(shè)された。太陽光発電、風(fēng)力発電、光熱企業(yè)が続々と入居し、現(xiàn)在の設(shè)備容量は1萬5880MWにのぼっている。

パネルの上で発電し、パネルの下で羊を放牧。2015年、最初にパークに入居した國家電投集団黃河上流水力発電開発有限責(zé)任公司は鉄蓋郷と契約を結(jié)び、下合楽寺などの村の計16の牧畜業(yè)者の600頭余りの羊をパークに入れ、無料で放牧した。パークはその後、より多くの入居企業(yè)の需要に基づき牧畜業(yè)者を持続的に増やした。飼育中の「太陽光発電羊」は2萬頭を超えた。さらに太陽光パネル洗浄や警備などの雇用枠を設(shè)け、村人の収入ルートを増やした。

「太陽光発電羊の1キログラム當(dāng)たりの価格は一般的な羊を10元（1元は約19.3円）近く上回り、春節(jié)前に値上がりが続いていたが、それでも供給が追い付かなかった」。共和県倒淌河鎮(zhèn)元者村の村人である多才さん（56）はすでに太陽光発電羊の放牧を3年以上行っている?！赶膜违雪`クは安全で、草が高く密で、羊がよく育つ上、発電所の安全リスクも解消できる。冬は村に帰り、廄舎で飼育する。毎年の収入は10萬元近くにのぼる」と多才さん。（編集YF）

「人民網(wǎng)日本語版」2023年1月31日