中國の中央広播電視総臺は今月6日、辰年となる2024年の春晩（春節(jié)＜舊正月＞を祝う中國の國民的年越し番組）のマスコットキャラクター「龍辰辰」を公開した。

中華民族の重要なスピリッツの象徴であり、文化的シンボルでもある「龍」は古くから、文學や蕓術、民俗、建築、服飾、絵畫といった分野に浸透してきた?！庚埑匠健工?、河南省洛陽市偃師區(qū)の二里頭遺跡から出土した緑松石龍形器に見られる古代の特色にあふれるデザインの「龍の鼻」をモチーフにして、その背中の形、腹の模様は、「中國」という文字が記載された最古の文化財である西周何尊側面の四道扉棱と雲(yún)雷紋にインスピレーションを得ている。また、その眉や肩の模様は河南博物院が所蔵している雲(yún)紋銅禁紋飾をモチーフにしており、「龍辰辰」はユニークで、コミカルであるだけでなく、伝統(tǒng)的な雰囲気も醸し出した仕上がりとなっている。

「龍辰辰」の足は、北京?故宮の九龍壁に描かれた「五爪金龍」を參考にしており、力強く、威厳ある仕上がりとなっている。西安博物院が所蔵している鎏金走龍は、典型的な獣身龍の構造で、背中は鋸の刃のようで、長いしっぽの先端は上に向いており、唐の時代に非常高い冶金技術があったことを示している。「龍辰辰」は、上を向いて威風堂々とした力強い姿で前に進んでおり、颯爽とし、意気揚々としている。

また、「龍辰辰」の色には、大繎、赩熾、赬霞、玉頩、春辰といった中國伝統(tǒng)の色が使われている。

「赬霞拂朝、蒼煙懵夕」という言葉があるように、「赬霞」は、赤い雲(yún)?霞の色で、朝日が昇った時に赤く染まった空の色を指す?！复撼健工蠚辘溲─猡笔激幛腠暏?、新緑の草木の色で、屬する青緑色系は、東洋の青龍を代表する色となる?！盖帻垺工现袊糯嗡南螭我护膜?、春、希望、誕生を表しており、「龍辰辰」には舊年に別れを告げて新しい年を迎え、冬が終わって生気にあふれる春を迎えることを願う思いが込められている。（編集KN）

「人民網(wǎng)日本語版」2023年12月8日