8月10日、十堰市の白馬山天馬峰の頂上で、中國(guó)の伝統(tǒng)楽器「洞簫」や「竹笛」の練習(xí)をするアイルランド人のエレンさん（寫真左）とポーランド人のダリウスさん（寫真右）。

今年に入り、中國(guó)の144時(shí)間のトランジットビザ免除政策が継続的に最適化され、中國(guó)に旅行に來る外國(guó)人がますます増えている。最新統(tǒng)計(jì)データによると、今年1－7月期、中國(guó)全土の各出入國(guó)検査所から入國(guó)した外國(guó)人の數(shù)は前年同期比129.9％増の延べ1725萬4000人に達(dá)した。湖北省の武漢天河國(guó)際空港の出入國(guó)検査所から入國(guó)した外國(guó)人は約5萬人で、前年同期の4倍となった。これらを背景に、「city不city？（cityかどうか？の意、「不」の読み方は?bu?）」といった中國(guó)語と英語をミックスさせたフレーズがネット上で人気を集めている。湖北日?qǐng)?bào)が報(bào)じた。

8月10日、白馬山天馬峰で、武當(dāng)剣法の練習(xí)をする英國(guó)人のローラさん。

なかには、中國(guó)の伝統(tǒng)文化に魅了され、湖北省十堰市の白馬山天馬峰で道士の杜師匠と共に、文化のルーツ捜しの旅を楽しむ外國(guó)人もいる。

天馬峰は武當(dāng)山の72峰の一つ。2005年から現(xiàn)在に至るまで毎年、會(huì)社役員や映畫スターなど、さまざまな業(yè)界の何百人もの外國(guó)人が訪れている。アイルランド人男性のエレンさんは流暢な中國(guó)語で、「ここでは中國(guó)カンフーの練習(xí)ができるほか、中醫(yī)學(xué)の理論と知識(shí)を?qū)Wんだり、中國(guó)の伝統(tǒng)楽器に觸れたりすることができ、中國(guó)の伝統(tǒng)文化をじっくりと體験できる。行ったり來たりを繰り返しながら、この山で過ごすようになって、7年以上になる」と話す。

8月19日早朝、白馬山天馬峰で、太陽に向かい、呼吸を整え、新鮮な空気を吸いなからウォーミングアップする外國(guó)人たち。

8月9日早朝5時(shí)、まだ薄暗く、もやが天馬峰を覆う中、森林からは人の気配を感じさせる音が聞こえてきた。5時(shí)50分頃、もやがかかる林に、日光が差し込むと、エレンさんと他の様々な國(guó)からやって來た外國(guó)人6人は、朝日に向かい、呼吸を整え、新鮮な空気を吸い、ウォーミングアップをしていた。ここから彼らの中國(guó)の伝統(tǒng)文化を體験する15日間の生活が始まった。

午前8時(shí)、標(biāo)高約1000メートルの天馬峰の頂上で、英國(guó)で暮らすロシア人のローラさんは、キラキラと光る剣を手に、時(shí)には力強(qiáng)く、時(shí)には華麗な動(dòng)きを見せていた。

8月19日午前、白馬山天馬峰で、薬草の見分け方について、杜師匠のレクチャーを受け、中醫(yī)學(xué)の知識(shí)を?qū)Wぶ外國(guó)人。

ロンドンでコンサルティング會(huì)社を経営しているローラさんは、子供の頃から喘息と副鼻腔炎に悩まされて、癥狀を和らげるために9歳の時(shí)から中國(guó)カンフーを習(xí)い始めた。それがきっかけで少しずつ中國(guó)文化に魅了されるようになったという。そんなローラさんは2013年、ロンドンで中醫(yī)學(xué)養(yǎng)生館の経営を始めた。そこには毎年、中醫(yī)學(xué)で體の調(diào)子を整える功法を?qū)Wぼうと、英國(guó)人が數(shù)多くやって來る。中國(guó)文化に魅了されているローラさんが天馬峰に來たのは今回で2回目なのだという。

8月19日、白馬山天馬峰の頂上の石の上に立ち、眼前に雲(yún)海が広がる中、中國(guó)の伝統(tǒng)楽器「洞簫」の練習(xí)をするポーランド人のダリウスさん。

エレンさんは、「中國(guó)の伝統(tǒng)文化は、『和して同ぜず』という精神を強(qiáng)調(diào)し、対抗するという考え方は強(qiáng)調(diào)していない。そのような內(nèi)容が異なり、性質(zhì)の相反するものでもすべて受け入れる広い心は、今の社會(huì)において非常に貴重になっている。多くの外國(guó)人がこうした包容力ある精神に感動(dòng)しており、私もその一人」と話す。

8月19日早朝、白馬山天馬峰の頂上で、朝日に向かってカンフーの練習(xí)をする外國(guó)人たち。

「多くの西洋人は、物質(zhì)的には富んでいるものの、精神的には虛しさを感じている」と話すエレンさんは、心身ともに疲れ切っていた2011年、初めて天馬峰を訪れ、何年も「修行の旅」をしているうちに少しずつ、精神的疲労から解放されるようになったという。

8月19日、中醫(yī)學(xué)の伝統(tǒng)的な溫?zé)岑煼ā富鸠煛工尉毩?xí)をするフランス人のエンジェルさん。

自國(guó)で仕事などをしているため、天馬峰を「バケーション先」と見なし、1年に一度やって來る外國(guó)人がほとんどだ。そのような外國(guó)人にとって「天馬峰」はまさに生活の一部となっている。また帰國(guó)後、仕事の方向性を変えた外國(guó)人もいるという。例えば、元々ソフトウェアエンジニアだったポルトガル人のバスコさんは帰國(guó)後、ヘルスケアスクールの経営を始めた。また、ドイツ人のヨハネさんは、出版社の経営を始め、中華伝統(tǒng)文化の名作を外國(guó)語に翻訳している。

杜師匠は、「これは前向きな循環(huán)だ。一人でも多くの外國(guó)人が中國(guó)の『和して同ぜず』という文化理念を?qū)Wび、そこから益を受けることを願(yuàn)っている」としている。（編集KN）

「人民網(wǎng)日本語版」2024年8月29日