今年は中國の極地観測(cè)40周年となる。數(shù)世代の科學(xué)技術(shù)者の弛まぬ努力により、中國はすでに極地陸?？杖轿涣Ⅲw観測(cè)體制を形成し、南極科學(xué)観測(cè)大國になった。エネルギー利用技術(shù)は南極の活動(dòng)を支える上で重要で、長(zhǎng)期的な発展と持続的な更新が必要となる?？萍既?qǐng)?bào)が伝えた。

南極のクリーンエネルギー設(shè)備やシステム、運(yùn)用保守などの基幹技術(shù)の研究開発に方向性と指導(dǎo)を與え、南極エネルギークリーン利用技術(shù)體制を構(gòu)築し、健全化するため、「南極クリーンエネルギー利用技術(shù)12年発展綱要」（以下、「綱要」）がこのほど、2024中國極地科學(xué)學(xué)術(shù)年次総會(huì)で発表された。綱要は中國極地研究センター（中國極地研究所）が組織し、太原理工大學(xué)が先頭に立ち、山西省エネルギーネットワーク研究院や中國電子科技集団公司第十八研究所、清華大學(xué)などの関連チームと共同で作成した。

南極は地球最大の淡水資源バンクであり、気候環(huán)境変動(dòng)の傾向を示す場(chǎng)所でもある。南極は1千種以上の魚類や220種以上の鉱産物、數(shù)百億バレルの石油埋蔵量を擁している。人類の南極活動(dòng)の範(fàn)囲の持続的な拡大に伴い、汚染を回避し、手つかずの極地環(huán)境を維持することが、各國の南極科學(xué)観測(cè)活動(dòng)の重要な関心事になっている。太原理工大學(xué)電気?動(dòng)力工學(xué)學(xué)院の竇銀科副院長(zhǎng)は、「2022年の世界範(fàn)囲の南極活動(dòng)において、エネルギー消費(fèi)に占める燃料の割合は82％だった。燃料メインの南極エネルギー消費(fèi)構(gòu)造が引き起こす環(huán)境汚染などの問題に注意すべきで、南極でのクリーンエネルギーの利用は極めて重要だ」とした。

各國は近年、南極という「浄土」を守るため、南極クリーンエネルギー発展のさまざまな模索に取り組んでいる。その中でも太陽光及び風(fēng)力が主な開発対象となっている。綱要によると、2022年現(xiàn)在ですでに20ヶ所以上の南極観測(cè)基地でクリーンエネルギー発電裝置が設(shè)置されており、うち50％以上が太陽光もしくは風(fēng)力を利用している。中國は現(xiàn)在、泰山基地に80kW風(fēng)力発電及び60kW太陽光発電施設(shè)を設(shè)置している。また中國の秦嶺基地のクリーンエネルギーの割合はすでに基地全體のエネルギー消費(fèi)の60％に達(dá)している。

しかし南極の過酷な環(huán)境において、太陽光及び風(fēng)力発電設(shè)備は往々にして、安定性と高い効率を維持できない。山西省エネルギーインターネット研究院科學(xué)イノベーション部の薛屹洵部長(zhǎng)は、「現(xiàn)在は南極環(huán)境の特徴に向けたクリーンエネルギー技術(shù)の系統(tǒng)的な応用が不足している。南極地域のクリーンエネルギー利用は、安全?安定運(yùn)転の面で従來のエネルギーには遠(yuǎn)く及ばない。そのため、南極のクリーンエネルギー利用は長(zhǎng)期間にわたり、模索の段階にある」としている。

南極の過酷な環(huán)境におけるクリーンエネルギーシステムは、電気?熱?石油などのエネルギー資源をメインとする典型的なマルチエネルギーフローシステムだ。これは各種エネルギーフローを集め、効率的な利用を?qū)g現(xiàn)する複雑なエネルギーシステムで、各種エネルギー形式間の相互補(bǔ)完と切り替えにより、全體的なエネルギー利用効率を高めている。薛氏によると、國內(nèi)外の多くの研究機(jī)関が近年、このシステムの研究を広く行っているが、依然として數(shù)多くの挑戦に直面しているという。

薛氏は、「南極クリーンエネルギーシステムの発展は、安全で効率的、グリーンで便利、信頼できる設(shè)備、マルチエネルギー相互補(bǔ)完、スマート融合という5つの重要な特徴を兼ね備える必要がある。南極環(huán)境におけるエネルギー設(shè)備の信頼できる運(yùn)転と、南極エネルギーシステムのマルチエネルギー相互補(bǔ)完を物理的基礎(chǔ)とし、南極の環(huán)境における情報(bào)物理システムのスマートな融合をデジタルサポートとし、南極エネルギーシステムの建設(shè)から運(yùn)転、さらには運(yùn)用保守までの安全で効率的な管理を?qū)g現(xiàn)し、南極科學(xué)観測(cè)基地と野外観測(cè)基地、南極交通システムのエネルギー構(gòu)造を最適化する必要がある」とした。

では現(xiàn)在の南極クリーンエネルギー利用の技術(shù)的な難題に解決策はあるのだろうか。

太原理工大學(xué)の孫宏斌學(xué)長(zhǎng)は、「南極クリーンエネルギーシステムの発展はまず、南極クリーンエネルギーの共通的な技術(shù)発展の流れを模索し、個(gè)別の技術(shù)の発展方向と重點(diǎn)を整理するべきだ。次に、南極におけるエネルギー需要の特徴に対する踏み込んだ分析が極めて重要だ。また、地?zé)幛涮枱幛胜嗓韦饯嗡涡楼ē图夹g(shù)の、南極クリーンエネルギー技術(shù)の発展に対する潛在的な影響についても評(píng)価すべきだ。さらに風(fēng)力発電と太陽光発電は南極環(huán)境と結(jié)びつけ技術(shù)イノベーションを行うべきだ。風(fēng)力?太陽光発電によって生まれるグリーンな電力の長(zhǎng)期的な貯蔵についても、さらに考慮していく必要がある」とした。

綱要は、南極クリーンエネルギー発展の全體目標(biāo)を達(dá)成するため、2025年までにクリーンエネルギー設(shè)備とシステムの南極の過酷な環(huán)境における適応性の難題の全面的なブレイクスルーを果たすとした。また2030年までに中國南極観測(cè)基地のクリーンエネルギー利用のモデル転換及び高度化を全面的に完了し、安全で効率的、グリーンで便利、信頼できる設(shè)備、マルチエネルギー相互補(bǔ)完、スマート融合の目標(biāo)をほぼ達(dá)成する。さらに2035年までに整った南極科學(xué)観測(cè)基地クリーンエネルギー供給技術(shù)體制を形成し、中國の南極観測(cè)事業(yè)を新たな段階に押し上げるとした。（編集YF）

「人民網(wǎng)日本語版」2024年9月18日